その理由は、20~30年という長いスパンで見れば、現金や債券で運用するより高いリターンを得られる可能性が高いからです。しかし、注意点もあります。
海外インデックス(主に米国だけど)のリターンが債券よりもよい(らしい)ことは、いろんな本に書かれているので参考にしてみてください。
例えばこの本です。

- 作者: ジェレミー・シーゲル,藤野隆太,林康史,石川由美子,鍋井里依,宮川修子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/07/23
- メディア: 単行本
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10年間の投資では株式の利回りが長・短期債を上回る確率がほぼ80%に達し、20年間では90%の超えている。30年間では、すべての期間にわたって、株式の利回りが長・短期債を上回る。
株式投資 第4版 P25 より引用
これは1802年以降の約200年間のデータを基にしているらしいので説得力があります。
もしこれが正しいなら30年以上の投資期間がある人はすべて海外先進国株式(主に米国株)100%にすれば、債券に投資するより高いリターンが期待できます。
確定拠出年金は、基本的には60歳まで資金の引き出しができません。(株式→現金や債券のような値動きが小さい資産に変更することはできる)
だから、結局何らかの形で投資を続けることになります。このため60歳まで20〜30年以上ある方は、先進国株式インデックスファンドで良いというのが私の考えです。
実際に私もiDeCoは米国株インデックスファンド一本にしています。
しかし、注意点があります。
それは資産変動がかなり大きくなることです。時には資産が半分になってしまうような大きな下落に見舞われることもあります。
その実体験が私にはあります。
詳細はこの記事を読んでいただきたいですが、簡単に言うと、先進国株式100%で運用してたら昨年末に短期間でリターン最上位からリターン最下位まで転落したという経験です。
先ほど述べた通り、投資期間が十分に残されているならそこまで心配する必要はありません。なぜなら株価が低くなれば、多くの株を買い付けることができますし、その後の期間で下落以上を上回る回復も期待できるからです。
しかし、60歳間近でこの急落に見舞われると悲劇です。せっかく積み上げた資産が引き出せる年齢の直前で激減してしまうのは、精神的に耐え難いことでしょう。
だから、若いうち(20~30代)は、海外先進国株式インデックス100%で運用して、40代くらいから徐々にその比率を減らしていくのが、合理的な運用方法であると考えています。
もちろん、それはその他保有資産とのバランスやご自身のリスク許容度に応じて調整すればよいでしょう。
ただし、急落はいつ来るか分からないことを肝に銘じておくべきです。
まとめると、会社に入ったばかりの社会人は、海外先進国中心の株式インデックスファンド100%でしばらくOK。
投資初心者の方でであまり資産が変動すると落ち着かないという人は、無理してリスクをとる必要はありません。
その場合は、上述のような方法もあることを頭の片隅におきつつ、本やブログを読んで勉強しながら自分のポートフォリオを構築するのが良いと思います。
そうやって前向きに投資に取り組むだけでも全然違いますし、それこそが将来のあなたの資産を大きく増やす最も重要な投資になることでしょう。

- 作者: ジェレミー・シーゲル,瑞穂のりこ
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