円安とインフレが急速に進んいるため、日本円ベースでの資産がどんどん目減りしていっていますが、「勝率96%」のインフレ・円安への資産防衛方法があるので紹介します。
その方法とは、日本を含む先進国株価指数(MSCIWORLD、配当込み、円ベース)に連動する投資信託に20年間積み立て投資をすることです。
要は、手数料の安い先進国インデックスファンドを20年間積み立てればよいということです。
では、何をもって「勝ち」とするのか。
それは日銀が目指す物価上昇の2%を上回るかどうかです。
以下の図を見てください。
日経新聞の記事からの引用です。
これは20年間積み立てた年利回りをグラフにしたものです。
例えば、98と書いてあるところは、98年まで20年間積み立て投資をした年利回りを表し、78~98年で12%強の年利回りがあったことを示しています。
このデータによると、日銀が目標とする物価上昇2%を下回ったのは、たったの4%だったことがわかりました。
これが、勝率96%の理由です。
平均では7%の年利回りでした。
ちなみに上のデータには含まれていませんが、30年積み立てなら最悪だった09年の時でも年利回り3.5%をだったそうです。
つまり、勝率100%となります。
また、世界株に投資しておけば、9割以上は外貨建資産となるため円安対策にもなります。
株は上がっていないけどどんどん円安になっている今のような状況でも資産は増えていきます。
しかし、注意しなければならないのは、これは過去のデータであり、今後もそうなるとは限らないということです。
例えば、物価上昇を2%と見込んでいたが、もっと物価が高くなる可能性もありますし、株価も上昇を続けるとは限りません。
しかし、過去20年、30年の長期的なデータは参考にはなるでしょう。
実際にもっと長期間で検証したデータもあり、同様に株への投資が最もリターンがよかったと結論づけています。
このように、インフレ・円安への資産防衛方法は、先進国インデックスファンドに積み立て投資して、目の前の為替変動や株価に一喜一憂しないことです。
投資を始めるのに一番良いタイミングは今です。今からでも遅くはないので、円安・インフレへの対抗策を講じましょう。