1ユーロの価値が1ドルに並ぶパリティを下回り、インフレが予想を上回り円も大幅下落しているため、ドルが最強の状態となっています。
欧州単一通貨ユーロの下げが加速している。13日の外国為替市場では一時、1ユーロの価値が1ドルに並ぶ「パリティ(等価)」を20年ぶりに割り込んだ。歴史的なユーロ安が映すのは、ロシアの安いエネルギーを使って中国など世界に製品を輸出する欧州経済の構造問題だ。背景には米利上げによるドルの独歩高もあり、ユーロ圏のインフレをさらに加速しかねない危うさがある。
ユーロは年初から対ドルで12%下落した。下落率は円(16%)よりは小さいがスイスフランやオーストラリアドル(ともに7%)より大きく、英ポンド(12%)と並ぶ。特に下げが加速した7月の下落率は5%と、主要通貨で最も大きい。
この記事を書いている時点では、ちょうどドル=ユーロなので1ユーロ139円くらいです。
私がよくフランスに行っていたときは1ユーロ130円位だったと思うので、対ユーロでも円安にはなったものの当時のドルに比べたら、、という感じですね。
私は資産をドルで持つ派に所属していますが、そのほとんどを株に投じてしまっているので、円安の恩恵を株の暴落が相殺どころか、レバレッジETFの分だけマイナスになっているのでご安心ください。全然儲かっていません。
この状況を見てタラレバ話をするのもあれですが、ドル預金が最強だったということになります。
私も以前は余剰資金はドルの定期預金で年利6%を稼いでいたのですが、インフレが進行して国債の利回りも上昇すれば、預金の利率も上がっていくのではないでしょうか。
私が前々から申し上げている通り、日本在住で円の給与をもらっているビジネスパーソンは、資産をドルなどの外貨建てにすべきです。
なぜなら、保有資産があまりにも円に偏ってしまっているからです。
今後もらえるはずの給与のことも考えてみてください。あと20年、30年働き続けたらどのくらいの日本円をゲットできますか?そして年金も基本的には円で支払われるはずです。
このように将来の円資産のことを考えると、手元の資金をすべてドルにしても半分にも満たないという人が多いのではないでしょうか。
為替手数料の安いネット銀行で定期的にドルを買ってドル資産を増やしておくのがこのドル最強時代のリーズナブルな投資方法だと考えています。
すでに今からでは遅いのでは?と思う人も多いでしょうし、実際にそうかもしれません。しかし、未来はどうなるかはわかりません。この円安がさらに進行する可能性も十分にあります。
ひとまず円偏重のポートフォリオを認識して、外貨資産を少しは持つようにすべきだと思いました。