脱毛して泣いた

今年の一大プロジェクトとして全身脱毛を始めました。肌が弱いのと日焼けしがちなので、調子を見ながらのレーザー照射となりますが、三回目に行ってきましたのでレポートを配信いたします。

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今回は顔と首の処置をお願いしてきました。

初回は胸、前回はへそ下、腕、背中、臀部でした。詳細は前回のレポートをお読みください。

そろそろ本格的な夏が到来するため、日焼けをする前に顔や首の脱毛をやっておきたいと思いました。

急遽予約の電話を入れ、翌日の10時に予約が取れました。前回の反省を活かし、照射部分を絞り込んだうえ、時間にゆとりをもって予約しました。

当日は5分前位にクリニックに到着し、10分位待たされました。

男性は私のほか一人であとは全員女性です。待合室では、男性がこんなの見ちゃっていいのかと思われるような超デリケートゾーンの処置を詳細な図で説明するビデオが流され、私はStephen KingのThe Institute を読むふりをしながら上目遣いで食い入るようにその動画を見ていました。ここでは男性はマイノリティなのです。

今回は精神的にはかなり落ち着いていました。

なぜなら、前回や前々回と違ってきれいなお姉さんの前で紙パンツ一丁姿になる必要はないからです。

また、前回は痛みもほとんどなかったため、サクッとやって紀伊国屋でも散策して帰ろうかな、くらいの余裕をかましていました。

いつも通り、お姉さんに呼ばれ、処置室で説明を受けます。男の先生によるお肌チェックを無事に通過、首の照射範囲に蛍光ペンで印をつけていきます。

「シャツを着たままで結構ですが、ベッドの上にあおむけになってください。」

よし、やっぱり紙パンツ一丁はない。

髪の毛にレーザーが当たらないよう、タオルで髪を覆い、そのタオルをテープで固定していきます。

眉毛にもレーザーが当たらないように保護されて、最後に目を保護するためのゴーグルのようなものを装着します。専用のジェルをたっぷりと顔に塗り、ひんやりとしたものが顔全体を包みました。

「レーザーの光が強いので目をつぶっていてくださいね。」

目をつぶっていても真夜中に光る稲妻のような点滅が近づいてくるのがわかりました。

では、いきます。

パチパチパチパチパチ。

頬のところをレーザーが通過し、時折ピリピリするような痛みがありますが、全然許容範囲です。

そんな痛くないじゃないか。

レーザー脱毛は痛いという噂を聞いていたけど思っていたほど痛みはない。多分機械の性能が上がったりしてそこまで痛みが出ないようになったんだろう。

それでは次に顎行きます。

下唇を軽くかんでください。

はい。(下唇?)

パチパチパチパチパチパチパチパチ

「(ひいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ)」

下唇をロックした前歯に力が入る。

パチパチパチパチパチパチパチパチ

「(きやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)」

ベッドサイドを握る手に力が入る。

痛いですよねぇ?

「ちょ、ちょっと痛いですね、、」

パチパチパチパチパチパチパチパチ

「(ひゅうぅぅうぅぅぅぅぅぅぅぅ)」

という声にならない声をあげてしまうほど顎が痛かったです。

下手したら力が入りすぎて下唇を噛んだ歯が食い込んで流血する恐れすらあります。

例えるなら、極小の静電気を数十個束にしたローラーが顎を通過するような感じでしょうか。

ミクロの兵隊が毛穴を目掛けて容赦なく槍を突き刺していくような衝撃です。

タイム。

あまりの痛みと恐怖で顔が引きつってしまい、次の頬への照射に影響が出るほどでした。

焦げたにおいのようなものもしてくるので本当に大丈夫なのか心配になります。

お姉さんがすかさずフォローします。

「ちょっと、深呼吸しましょうか。吸って~、吐いて~、吸って~、吐いて~、リラックスー、リラックスー」

パチパチパチパチパチパチパチパチ

「(きやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)」

周りは静かなのに私のところだけ盛り上がってしまいとても恥ずかしかったです。

前回とは違う盛り上がり方をしてしまいました。

という具合に顔と首のレーザー照射が無事に完了しましたが、あまりの痛みにショックを受け、そのまましばらくベッドの上で横になっていたいくらいでした。

今回学んだことは、ひげが濃い部位のレーザーは痛い、油断するなということです。

最後にステロイドのクリームを塗られて終了、所要時間は20分位だったでしょうか。

終了後、あまりにも痛かったので鏡で顔を見て異変がないか確認しましたが、両方の目尻のところに濡れたものがある以外は特に問題はありませんでした。