米利上げ決定で円急落117円台へ

米FRBが1年ぶりに利上げを全会一致で決めました。これにより円が急落し、117円台まで円安が進んでいます。

利上げ幅は0.25%で2017年の利上げ3回をシナリオとしています。これまで2017年に2回だったので、引き締めペースが上がっていることになります。これが今回の円安にも寄与した模様です。つまり、米国景気はかなり底堅いという裏付けでもあります。これを受けNY株は118ドル下げたようですが、長期的に見ればもっと上がっていくのかもしれませんね。

117円というのは10ヶ月ぶりの水準です。ついこないだまで100円ちょっとをふらふらしていたのに随分急な動きだと思います。しかし、10ヶ月前と異なるのは人民元の水準。10ヶ月前の人民元は約18円でしたが、今は16.85円位なんですね。こっそりと人民元安が進行していることを思い出させてくれます。

このように円安が進むと外貨建てにしておいてよかったなあと思います。ご存知の通り、私のポートフォリオは90%以上が外貨ですので、円安に強く、円高に猛烈に弱いです。 

だから、今年は120円から100円まで下げて絶望し、そして今117円まで上がって喜んでいるという大変忙しい日々を送っています。一年で見るとほとんど変化はないんですが、私が大事だと思うのは、それなりの急落急騰を体験できたということです。これは投資を続ける上で重要で、この経験を積み重ねていくことで市場から退場しにくくなる耐性が身につくと思います。一種の筋トレみたいなものです。為替だけで400万円の変動。耐えられますか?

このように市場変動が日々のトレーニングとなり、それなりに一喜一憂はしますが、ある種の鈍感力のようなものが身についてきます。最終的には何があってもまあそんなもんだよな、的な心境に落ち着いていくわけです。何度も言いますが、リスク許容度は体験して見ないと分かりません。このくらいの負荷なら全然大丈夫だよ、と思っていてもいざきたら筋肉断裂起こして再起不能になることもあります。

ですので値動きが激しい時に自分がどんな状況なのか観察しておき、今後の参考にしておくと良いと思います。さすがにまた円高80円とかなったら、私も狼狽して違うことを言っているかもしれません。どのあたりが境目なのか見極めるのはとても難しいです。