これまで私の趣味の話をあまりしてこなかったのですが、実はディープな趣味が一つあります。
それは走ることです。
なんだ普通の趣味じゃないかと思う方もいるでしょう。
しかし、想像されているものとは少し違うかもしれません。私が今取り組んでいるのは超長距離走です。しかもマラソンの距離を超えた100キロ、100マイル(160キロ)の山道を走る競技に取り組んでいます。
もちろん、このような競技に参加するためには日頃の鍛錬が不可欠で、一朝一夕で成し遂げられるようなものではありません。
本格的に走り始めたのは5年前くらいからで、まずはマラソンから始めました。100キロをコンスタントに走り始めたのはこの2〜3年です。陸上部ではないのですが、もともと体育会系出身で長距離は得意な方でした。
最近、超長距離を走るようになり、マラソンを超えるような超長距離の方が楽しく、自分に性格に合っていると感じ始めました。
フルマラソンは3時間ちょっとで走れるようになりましたが、ここからさらにレベルアップをするにはかなり本格的なトレーニングが必要になってきます。
また、サブスリーと言われるフルマラソンを3時間以内で走るためには、ある程度持って生まれたものが必要だと感じています。
つまり、自分の肉体をハードウェアに例えると、フルマラソンはどうしてもハードウェア依存性が高く、残念ながらこれは個人差があることを認めなければなりません。
一方、私が今取り組んでいる超長距離は少し違います。
もちろん、100キロ以上の山道を寝ずに走ったり歩いたりするのはとても大変なことで、体力が必要なのは言うまでもありません。
しかし、この競技に取り組む上でもっと重要視されるのは、ペース配分だったり、補給の仕方であったり、装備の選び方だったりします。
要は、身体以外に頭を使う要素が多いということです。身体をうまくコントロールし、パフォーマンスを最大限発揮できなければ、100キロ以上の長距離は走破できません。
これこそが超長距離の面白さで、レースの組み立て方次第で私よりマラソンが速い選手に打ち勝つことも十分可能です。
このソフトウエアのアップデートは、いつ何時頭の中でできるから楽しいです。このレースを完走するために必要とされるペース配分はどのくらいか。どのようなコースでどこが勝負所なのか。補給は何をどこで取るか。気候はどうか、それに対する装備は何が必要か、
しかし、荷物を最小限に抑えないと重くて体力を消費してしまう、などなど。この戦略を考えるのも楽しみの一つなのです。
このウルトラマラソンやウルトラトレイルと呼ばれるレースは、比較的高齢のベテラン選手が上位にランクインするのも珍しくありません。
なぜなら先に述べたようなソフトウエアが数多の経験を通じて常に最適化されており、自身の身体のパフォーマンスを最大限引き出すことに長けているからです。
確かにとても辛いスポーツで、競技中はいつもなぜエントリーしたのかを問いかけてしまうほどです。
しかし、この競技は高齢になっても楽しめる奥深いスポーツでもあります。時には人間の奥深くに眠っている動物の本能のようなものを呼び覚ますこともあります。
ということで、セミリタイアしたら世界中のレースに出場するつもりです。
ヨーロッパでは、300キロを超えるようなレースもあります。ホリエモンの言うように、自分が楽しいと思えることにどっぷりはまることは人生を豊かにすると思います。

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