私はあまりマンション購入には積極的ではないのですが、一度東京のタワーマンションに住んでみたくなりました。思い立ったが吉日、早速新築タワーマンションの先行予約に申し込みました。
結構人気のある物件のようで、私が申込するころには手ごろな物件がかなり少なくなっていました。その中でフリーレントなどのついた初期費用が最も少ない1LDKの部屋をチョイスしました。
家賃はちょうど20万円くらいだったと思います。高いですね。でももしかしたらこのタワーマンションの住み心地は、私に望外の幸福をもたらすかもしれません。日々ハッピーに生きられたら月20万円なんて安いものです。これにより仕事にも精が出て収入がアップするというハッピースパイラルが発生する可能性もあるのです。
申し込み後すぐに入居審査関連書類などを不動産屋に送付しました。必要なのは、住所や勤め先の情報を記入する書類、勤め先の在籍を証明するもの(社員証とか保険証)、あとは昨年の源泉徴収票、または給与明細三か月分です。
私は昨年まで海外にいたので、私の源泉徴収票はあってないようなものです。あるんだけど、0に等しい。仕方ないので直近の給与明細に代えさせてもらいました。
給与明細を眺めて一つの疑問が浮かびます。
こんな月収で家賃20万円の物件を貸してくれるのだろうか。。
ちょっと調べて見ました。どうやら入居審査をパスする理想的な収入というのがあるみたいです。
一般的な審査基準は、契約者の月収の1/3が家賃を上回るかどうかです。たとえば家賃10万円の物件を借りたいときには月収30万円、年収にすると360万円以上(ボーナスを含む)が必要です。
なるほど。じゃあ家賃20万円だったら720万円の年収が必要ということね。。
それってさ、直近三ヶ月分の給与明細から絶対分からないよね。。そもそも新しい会社に入ってから、1年も経ってないから年収未確定だし。
暗雲が立ち込めてきました。
しかし、私には3000万円分の金融資産があります。これさえあれば、難色を示す保証会社もぎゃふんといわせることができるでしょう。なんてったって150か月分の家賃に相当しますからね。
そして、保証会社から電話で本人確認の連絡が入ると案の定、収入と家賃のアンバランスを指摘されました。
保証会社:「失礼ですが、収入と比較しますと家賃がかなり高い水準にあるようです。何か他に収入や資産などはございませんか。審査に有利となる可能性があります」
私:「株とかなら少しあります」
後日、不動産屋から有価証券を保有する証明を提出するよう言われたので、HSBCのバンクステートメントを見せました。資産額が香港ドルで示されているものです。
日本円で換算すれば二千万円はゆうに超える金額です。不動産屋はぎゃふんといっていましたが、保証会社がどう判断するかは分かりません。
それから三日~四日位経ったころに不動産屋から連絡がきました。
「保証会社の承認が下りなかったため、申し込みができなくなってしまいました。お力になれず申し訳ございません。。」
もうね、ホワイジャパニーズピーポー!!ですよ。
「なんで家賃150か月分の資産があるのに審査に落ちんの。私の納得のいく説明をしてちょんまげ」と食って掛かろうと思いましたが、不毛なのでやめました。
「そうですか、残念です。またほかの物件を検討します」といって私はおとなしく引き下がったのです。
タワーマンションを借りるのもそう簡単ではないのですね。
勉強になりました。タワーマンション住むには来年源泉徴収票握りしめて再挑戦するしかないのかな。他にも方法はないのだろうか。
「ここに1年分の家賃がある」と言ってジュラルミンケースでも持っていこうかな。
こんなことで私はくじけません。意地でもタワーマンションに住んでやろうという気持ちがふつふつと湧いてきました。
まとめ
日本でマンションを借りるには、ストックよりもフローが大事。