英検1級シリーズの続編になります。今回はライティング編です。
英検1級ライティングの得点配分は全体の3分の1を占めます。よって、英検1級合格にはライティングの出来栄えが大きくかかわってきます。
こんな問題が出ます。
- 与えられたトピックについてエッセーを書きなさい
- その主張をサポートする3つの理由を挙げなさい
- 大体200~240語で
- トピック:世界的な大量破壊兵器の禁止は実現可能な目標ですか?
これを来週の授業で提出しなさい、ならまだいいのですが、20~25分でやらなきゃいけないので、それなりに対策が必要になります。
なのでいろいろ本を読んで勉強したところ、とにかく型を作ってそれに当てはめる戦法が有効だということが分かってきました。
導入
自分の主張をシンプルに述べて、後に出てくる3つの理由を簡単に挙げちゃう。
本論
文頭で理由のリード文を1文、次にその具体例やその理由のありがちな反論を譲歩として盛り込みつつ、1パラグラフで1つの理由について全部で3~4文位書く。使う表現たちは以下のようにあらかじめ用意しておいて適当に使いまわす。
例えば系:For example、For instance、One example of this is、とか。
客観データ系:Experts predict that, Studies show that, Reaserch suggests that, とか何かと専門家やデータを登場させて、最もらしさを演出。
譲歩系:It is true that ... / Despite the fact that.../ Most would agree that ..., など、苦しい時は、反論を盛り込んでからの自説展開は字数を稼ぐのも有効(せこいけど)。大体多くの主張には二面性があるのでそれぞれのメリットデメリットにも留意。
だから系:Therefore、Consequesntly、As a resultなどパラグラフの終盤に
こういう汎用的に使えそうな表現を3種類ずつくらい用意しておくと便利です。
結論
以上の点を考慮すると、自分の主張は妥当だ。反対側の意見も少し持ち上げつつ、課題は山積みだよね、的に締めとく。
Considering above reasons, I believe that...とかですかね。余裕があれば、今後の課題や展望を書いておく。ここまでちゃんとたどり着けば8割は堅いはずです。
このようにいかに効率よく、論理的な文章を組み立てられるかが焦点になります。奇抜なアイデアとか必要ありません。
この問題を解くポイントと勉強法は以下の通りです。
- トピックの賛成/反対意見を書き出して、書きやすそうな方を主張に。
- 両方の意見を書き出すことで、反対意見への譲歩もしやすく。
- 上述のようないくつかの型に習熟する(気に入った表現を自分のものにする)
- とにかく関連トピックのネタを増やす(賛否両方)
- あとは練習してアウトプットの瞬発力を高める
- たまにブログで日本語で書いてみる
ちなみに英検のエッセーを意識した作品はこれです。
ということで戦略を立てて勉強をしていますが、全然はかどりません。
Easier said than done...
とりあえず以下の本でネタを仕込んでいます。これはとてもいい参考書です。

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何がいいのかというと、回答の例文のレベルが高くないこと、賛成・反対の両方の模範解答がついていることです。これ一冊マスターすればかなり力がつくものと思われます。音声が付いているので、それを聞きつつ、シャドーイング、音読、暗唱しているところです。
昔は文章丸暗記とか得意な方でしたが、年取ったせいか全然だめですね。
海外ドラマのSUITSに出てくるマイク・ロスという登場人物は、一度見たものは忘れない驚異的な記憶力を持つ青年ですが、彼を見てモチベーションを高めています。
実際僕の身の回りにもこういう天才みたいな人何人かいて、暗記系のテストは神がかってました。なんか教科書とかを頭の中に画像として取り込めるらしいです。よくわからんけど、その機能ほしいわ。
まとめ
- エッセーの型や表現に習熟しよう
- トピックのネタをとにかく仕込もう
- コツコツ頑張ろう
英検のエッセー対策は、日本語で文章を書く時も参考になることがたくさんあります。ただ単に英検対策というよりは、文章を論理的に組み立てる訓練という意味合いも込めて学習を進めるのがいいのかもしれません。