すきま時間を買う人もいれば、売る人もいる。これからは、時間をうまく切り売りして、自分の生産性を上げていく。そんな世の中になっていくようです。
こんな本を読みました。
すきま時間を買う人・売る人、ダイナミック・プライシング、サブスクリプション―。ほんのわずかな時間の使い方で、人生の満足度に大きな差がつく。それが時間資本主義の時代。気鋭のコンサルタントが消費行動、企業のあり方、働き方まで「時間価値」と「空間」の関係を鋭く読み解く一冊!
だそうです。個人的には結構面白く読めました。おすすめです。
テクノロジーの発展に伴い、すきま時間でいろいろなことができるようになりました。
例えば、スマホで食べ物をオーダーして時間を買うことこともできるし、逆に時間を売ってお小遣い稼ぎもできてしまいます。
家で机に向かいながら、スマホで注文をすると、インドカレーとナンが10分後に家に届く。
わざわざ外出しなくても、家でパジャマのままでも問題なし。
そこで浮いた時間をクリエイティブな活動に充てます。
例えば、最近ハマっているネコの図鑑を紹介するとか。
他にも本を要約してくれるサービスとか、気になるニュースを配信してくれるアプリとか、発音を矯正してくれるアプリとか。
枚挙に暇がありません。
しかし、問題はそれやって何すんの?です。
忙しいビジネスパーソンは、あらゆる時間の無駄をそぎ落とし、日々の業務を最適化しているように見えます。
しかし、それは何のためにやっているのでしょうか。
「時間の効率化」の道程自体が、私たちの人生を豊かにすることはない。大事なことは、「時間の効率化」で獲得できた新たな時間、新たな時空を何に使ってあなたは自分の人生を豊かにするのか、ということだ。
これ、名文ですね。
サラリーマンが一生懸命「時間の効率化」をして、効率的に搾取されていないか心配になります。
「時間の効率化」によって生まれた時間で、また余計な仕事をクリエイトしていないか。
余計な仕事の生産性を上げていないか。
「効率的」に絞り取られるために「効率化」してないか。
意識高い系の効率的な社畜。
あかんではないか。
サラリーマンが、すきま時間を活用するのは、会社への依存度を下げるためです。
すきま時間を使って、今日もまた会社から一歩離れられた。
そんな日々を積み上げていくのが正解です。
私が会社を辞めてみようと思った理由は、会社にいる時間がもったいないと思ったからです。
時間を有効活用したい、と思って真っ先に思いついたのは、会社を辞めることでした。
それが一番効果があると思ったからです。
会社辞めると信じられないくらい可処分時間が増えます。自分の人生を豊かにすることができます。
その時間を自分で運用してみたらいかがなものか?
それが今のプロジェクトのテーマです。
もしかしたら、会社勤めしている人が、その時間と労力を陶芸に注ぎ込んだら、ものすごい作品ができ上がるかもしれません。
自分の時間をどのように有効活用していくべきか。
本書は多くのヒントを与えてくれると思います。