一括投資はいつでも怖い

株式投資をする際に、余剰資金を速攻で投資するか、毎月定期的に分散させて投資するか、迷うことがあります。

未来を予測できるクリスタルボールを持ち合わせていない限り、速攻で投資した方がパフォーマンスが良いというデータがあります。

投資のタイミングはいつがベストか?

5人の投資家を想定。20年間毎年元日に2,000ドルが渡される。それぞれの投資家は2000ドルを自分の好きなタイミングで米国株式市場に投資できる。

  • 神投資家:その年の一番安い日に投資
  • 速攻投資家:着金の瞬間投資
  • 堅実投資家:毎月投資
  • 不運投資家:その年の一番高い日に投資
  • 現金投資家:20年間銀行口座

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教養としての投資入門 (朝日新書) より引用

この元データはこちら

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In brief

  • Given the difficulty of timing the market, the most realistic strategy for the majority of investors would be to invest in stocks immediately.
  • Procrastination can be worse than bad timing. Long term, it's almost always better to invest in stocks—even at the worst time each year—than not to invest at all.
  • Dollar cost averaging is a good plan if you're prone to regret after a large investment has a short-term drop, or if you like the discipline of investing small amounts as you earn them. 

したがって、より良いパフォーマンスを求めたかったら、今あなたの手元にあるお金はすぐにS&P500に投じましょう。

一方、一括で買った直後に暴落した場合の精神的ショックも無視できません。

このリスクを考慮して、資金を分散させて購入する人もいるでしょう。

上記記事でも短期的な下落を後悔するならドルコスト平均(積立)による投資が勧められています。

私はどちらかと言えば、一括派です。

4年半前にVTI1000個を一括で買いました。

NISAでも年初に速攻で一括投資しました。

この経験を通じて思ったのは、いつでも一括投資は怖いということです。

VTIを購入したのは112ドルでしたが、当時も最高値更新中でした。

レバレッジETFを購入した時もそうです。

120万円でも怖いのだから、1000万円になったらもっと怖いし、1億円ならなおさらです。

だから、よりよいパフォーマンスを得たかったら、この恐怖に打ち勝たなければなりません。

儲けたかったらタイミングを計るのではなく、恐怖に打ち勝つこと。

要は自分の問題なのですね。

タイミングを計るのは自分ではコントロールできませんが(宝くじのようなもの)、思い切って一括で投資するかどうかは自分で決められます。

この決断が投資リターンを分けるのです。

とはいえ、投資で大事なことは長期的に継続することなので、自分が継続できる最適な投資方針を確立することが最も大切だと思います。

株価下落の精神的ショックでトラウマになったら元も子もありません。

一括投資はいつでも怖いです。

でもその怖さに打ち勝てるなら試す価値はあります。

教養としての投資入門 (朝日新書)

教養としての投資入門 (朝日新書)