英語で「The Midnight Library(ミッドナイト・ライブラリー)」を読み始めた感想文

最近は英語で小説を読むことを習慣にしていますが、先日The Instituteを読み終えた後は、The Midnight Libraryという小説を読み始めました。

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The Instituteに比べればとても読みやすく翻訳版もあるので日本語でも読めます。

世界的なベストセラーになっているようです。

簡単に内容を言うと、こんな感じです。

何をやってもうまくいかなかった主人公のノラは、生きていくのが辛くなり、自ら命を絶とうとします。

すると突然、真夜中に不思議な図書館のようなところで目が覚めました。

そこでは昔よく図書館で会話をした親しいエルム夫人と出会いました。若い頃によく図書館で話をしていたエルム夫人ですが、すでに亡くなっていたはずです。

エルム夫人はノラにこれまでの人生の後悔ついて尋ね、もう一度別の人生をやり直してみないか問いかけます。

そしてエルム夫人は、ノラがやり直したいと望む別の人生へと誘うのですが、そこには辛い現実が待ち受けているのでした。。

とまぁこんな感じです。

まだ途中なのでこの先どうなるかわかりませんが、たとえ別の人生を歩んでいても全てが良いわけではなく、悪いこともある。もしかすると今の人生が最も良い可能性だってあるかもしれません。

みなさんもあの時こうしていたら、、、と言う後悔が山のようにあると思います。

この本の中には「後悔の本」と言う今までの後悔が一冊に凝縮された本があるのですが、それはとてつもなく重く、主人公のノラはそれを開くのを躊躇します。

もし自分にもそんなものがあったらとてつもなく分厚いものだろうし、その本を読みたくもありません。

しかし、その本の中にあるたった一つの後悔をもしやり直すことができたら今の自分はどうなっていただろうか。

好きだった女の子に告白をしていたらどうなっていたか。

あの時断ってしまった友人の相談に乗っていたらどうなっていたか。

あの大学に入っていたら。

会社であのプロジェクトを成功させていたら。

などなど、枚挙に暇がありません。

このように、私たちの人生は選択の連続で成り立ってることに気がつきます。

たった一つのほんの些細な選択が自分の人生を大きく変えてしまったかもしれません。

そう考えると、別の人生を試してみたい気持ちに誰しもなるのではないでしょうか。

この本の内容は凡庸なものかもしれませんが、改めて自分の後悔とその選択について思いを馳せる良い機会になりました。

まだちょうど半分くらいなので残りを楽しみたいと思いますが、これまでに読んだところで印象に残った場面を一つ紹介します。

それは、とある別の人生で主人公が白くまに襲われそうになる場面です。

そこで主人公のノラは死を意識します。このクマに襲われたら死んでしまうかもしれない、と必死にそのクマを追い払おうと奮闘します。その時にふと気がつきます。「あれ、私は死にたいんじゃなかったか」と。

そもそも図書館に辿り着く前は自ら命を絶とうとしていたのですが、死を意識した瞬間、生への欲求に気が付くのです。

私はこの場面に共感しました。

私たちも生きること自体が当たり前過ぎて、生きることにありがたみを感じないことがよくあります。

私は定期的に山に篭り、自らに負荷をかけ、死へと(安全に)近づくことがありますが、その時に自らの生への欲求をひしひしと感じます。

あぁ自分の身体は一生懸命生きようとしているんだな。はるか昔から代々引き継がれてきたこの欲求を大切にしよう、と思うのです。

まだ途中ですが、この本を読んでいろいろ考えさせられました。人生やり直してみたいな、と思ったことがある人はぜひ読んでみてください。