米国株投資で資産が増えないときもあるんだよ

私は株式投資を通じて経済的自由の獲得を目指していますが、これは簡単でありません。誰しもやろうと思えばできますが、続けるのが激ムズだからです。

私のやり方は、米国株に全財産を投資すると言うシンプルなものですが、ここまで辿り着くのに色々な投資をして失敗してきました。

学生時代の貯金をはたいて日本株に投資し、リーマンショックでコテンパンにやられ、その後は手堅く投資信託の積立投資で少しずつ資産を増やし、まとまった資金をVTやVWOで運用した後、今のポートフォリオの元となるVTI +αポートフォリオが完成しました。

個別株に手を出して微妙な感じになったり、レバレッジETFに博打をして阿鼻叫喚の現場に直面したり、さまざまな経験を通じて、私は成長してきました。

その色々な経験を通じて、もう、僕は、VTI、だけで、いいんだ、と言う境地に辿り着いたのです。

やはり個別株に手を出すと、その株のことが気になって余計なことを考えたり、余計なことをしてしまったりするのが良くありません。

この株ではなくてあっちの株の方がいいんじゃないか。

そんなことを考えるとキリがなく、あっちの株の良い情報ばかり収集して、こっちの株の悪い情報ばかり収集する。

そして、こっちの株を売却して、あっちの株を買った途端、こっちの株が爆騰する、というね。

こんなことを幾度となく経験してきました。

みなさんもそうだと思います。

あの売却した株を今でも保有していたら今頃億万長者だったのではないでしょうか。

私もです。

短期的に株の値動きを当てることは不可能です。可能のように見えることもあるし、実際可能な瞬間もあるかもしれませんが、当て続けるのは不可能です。

ですから、そういう個別の取引に別れを告げて、米国市場に丸ごと投資ができるVTIをメインで運用していくことに決めました。

とはいえ、全てがロマンチックなわけでもありません。

米国株市場は長期的に見れば、右肩上がりになっています。これは数十年単位で見ればの話で、数年間レベルでは損をする可能性は十分にあるのです。

VTIのチャート

そして、その損する数年間を耐えるのは、人間にとって簡単ではありません。

最近もよくなったと思ったら悪くなるの繰り返しで、気が滅入ることも多くなってきました。

投資本などでは米国株は長期的に儲かると書かれているので、それを理解したつもりで投資するけど、いざ数ヶ月、数年運用して儲けが出ないと「儲からないじゃないか!」と怒り出すのが人間の性です。

これを乗り越えられるか。

それが一番大事

似たような経験は、仕事でも勉強でもよくあるのではないでしょうか。

仕事で頑張っているはずなのに成果が出ない、勉強しているはずなのに結果がついてこない。

やり方が間違っているのか、と色々なことに手を出してみるがどれも中途半端になってかえって微妙な感じになることもある。

一方で自分が取り組んでいるやり方を信じて、とにかく一定期間続けていたら、ブレイクスルーの瞬間がやってきて飛躍できた。

自分のやり方が合っているのか、間違っているのか、よくわからない期間をどのように乗り越えるか。

これは大変に難しい問題ですが、自分のやり方が本当に間違いがないか点検すると同時に、それを一定期間粛々とやり続ける忍耐力も必要です。

この二つのことをできる人がきっと成功を手にすることができるんだろうなぁと思いました。