2024年の新NISAはeMAXIS Slimの全世界株式(オルカン)もいいかもしれない

先日日経新聞を読んでいたら、eMAXIS Slimの全世界株式(オルカン)の信託報酬が半額程度に切り下がると言う記事がありました。

三菱UFJ国際投信は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬を9月8日から半額程度に引き下げる。野村アセットマネジメントが運用し、手数料が年0.05775%と業界最低の競合商品と同水準にする。収益も半減するが、2024年1月に始まる新しい少額投資非課税制度(NISA)を前に投資家のつなぎ留めと新規獲得に動く。

私は新NISAを何で行こうか色々迷っていますが、下記が主な候補です。

信託報酬だけで見るとこのような差になっています。

  • 楽天VTI:0.162%
  • eMAXIS Slim S&P500:0.09372%
  • eMAXIS Slim 全世界株式:0.1133%→0.05775%

インデックス投資家のバイブルである

全面改訂 第3版 ほったらかし投資術 (朝日新書)によると、ほったらかし投資の実行マニュアルはこうなっています。

(概ね3ヶ月〜6ヶ月分の生活資金を確保した上で)「リスク資産」は全て、全世界の株式に投資するローコストな(手数料の安い)インデックス・ファンド(「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)など)に投資する。

シンプルでいいですね。

私はこの投資対象をオルカンではなく全米に投資ができるVTI(楽天VTI)に投資してきました。

理由は、米国株だけの方がリターンが良さそうな気がしていて、米国株に幅広く投資したかったからです。

「米国株に賭けたいが、S&P500だとちょっと偏っている気がすると思う」勢に私は属しています。

しかし、全面改訂 第3版 ほったらかし投資術 (朝日新書)にも書いてあるように米国株一極集中もリスクがあるのは否定できません。

以下の理由で、S&P500よりも世界株の方が優れていると書いてあります。

  1. 現実にデータを見ると世界株の方がリスクが小さいこと
  2. 現実に世界株の方が分散投資の範囲が大きい
  3. 米国の機関投資家は過去数十年に亘って米国資産中心からグローバル運用に切り替えてきた
  4. 米国株にだけ投資すると制度の変更や政治の変化など米国固有のリスクに集中することになる

全面改訂 第3版 ほったらかし投資術 (朝日新書)

感覚的に試験の採点をすると、世界株(日本含む)91点、世界株(日本除く)90点、S&P500 85点に近い80点前半の点数だそうです。

と言うことで判断が難しいですね。

米国株の方が長期的に見れば今はたまたまパフォーマンスはいいですが、この一年くらいで見れば全世界株の方が良く見えます。

だから、過去のパフォーマンスは参考にしかならず今後のパフォーマンスがどうなるかはだれもわかりません。

とはいえ、全世界株にしたところで大半は米国株がメインであり、同じようなリターンになるのは間違いありません。

このため、最終的には自分が納得して長期投資ができるものを選択すべきです。

あぁやっぱあっちにしとけばよかったな、と思わないやつにしましょう。

全世界に投資されていた方が安心だと思うならオルカンを選べばいいし、信託報酬が気になるなら最安のものを選べばいいし、なんとなくVTIで統一したかったら(私)、楽天VTIを選べば良いと思います。

まだ時間はあるのでもう少し検討してみたいと思います。