30代で資産が5000万円以上ある人の割合はどのくらいか(2024年版)

最新のデータを使って、30代で5,000万円以上の資産を持つ人の割合はどのくらいか調査してみたところ、私が辿り着いた結論は1.6%でした。

株高や円安のせいか「資産5000万円 30代」や「準富裕層 30代」を検索する人が増えてきました。

私も2023年に記事を書きましたが、状況はその時から変わってきているはずです。

そこで「家計の金融行動に関する世論調査」の最新データをもとに、状況を更新してみました。

その結論が冒頭の1.6%となりました。昨年の結果より微増です。

以前の記事はこちら

方法

  1. 「家計の金融行動に関する世論調査」で30代で3,000万円以上の割合を確認。
  2. 野村総合研究所のデータでアッパーマス層以上のうち準富裕層以上の割合を確認。

参考データ1

調査時期:令和5年6月23日(金)~7月5日(水)

上記データからは3,000万円以上の資産を保有する世帯の割合しかわかりません。

5,000万円以上の資産を保有する世帯の割合を確認するため、野村総研の以下データを参考にして推測します。

参考データ2

  • アッパーマス以上:1200.2世帯
  • アッパーマス:726.3万世帯(60.5%)
  • 準富裕層以上:473.9万世帯(39.5%)

では、細かく見ていきましょう。

「家計の金融行動に関する世論調査」によると、30代で資産が3,000万円以上あるのは(統計表番号4:金融資産非保有を含む)は以下の通りでした。(括弧は前年の数字)

  • 二人以上世帯:4.0%(2.2%)
  • 単身世帯:4.0%(2.8%)
  • 総世帯:4.0%(2.4%)

30代で3,000万円以上の金融資産がある世帯は全体の4.0%で、昨年に比べて上昇していることがわかりました。

では、金融資産が5,000万円以上になるとどのくらいになるのでしょうか。

これについては書かれていませんでした。

そこで、野村総研のデータに基づき、アッパーマス層と準富裕層以上の割合を参考にして、その目安を推定してみます。

野村総研のデータについてはさまざまな意見がありますが、一旦それは脇に置いて、この図をもう一度見てください。

  • アッパーマス以上:1200.2世帯
  • アッパーマス:726.3万世帯(60.5%)
  • 準富裕層以上:473.9万世帯(39.5%)

アッパーマス層以上(準富裕層や富裕層など含む)の世帯は合計で1,200万世帯ありますが、そのうちの726.3万世帯がアッパーマス層です。

つまり、約60%がアッパーマス層で、残りの40%が準富裕層以上です。

過去のデータ(2017年と2019年)を見ても、アッパーマス層と準富裕層以上の割合はそれぞれ60%と40%くらいになっています。

  • アッパーマス以上:1186.6世帯
  • アッパーマス:712.1万世帯(60.0%)
  • 準富裕層以上:474.5万世帯(40.0%)

  • アッパーマス以上:1169.2世帯
  • アッパーマス:720.3万世帯(61.6%)
  • 準富裕層以上:448.9万世帯(38.4%)

30代の資産保有額の割合が上記の通りになっているのか分かりませんが、この数字を目安とします。

資産5,000万円以上の割合が、30代のアッパーマス層以上(4.0%)の40%と仮定すれば、30代の準富裕層以上の割合は全体の1.6%と言えそうです。

(参考データ1)

  • 30代で資産3000万円以上の世帯:4.0%

(参考データ2)

  • アッパーマス層(資産3000万円)以上の世帯のうち準富裕層(資産5000万円)以上の世帯:40% 

4.0%×0.4=1.6%

これで合ってますか?

30代だとアッパーマス層の割合は多いかもしれないので、準富裕層以上の割合はもっと少ないかもしれません。

ところで、30代で資産が5,000万円以上ある人は一体どのような人たちでしょうか。

おそらく以下のような人たちかと推測します。

  • 高給サラリーマン+投資
  • 投機で一発当てた
  • ビジネスオーナー(YouTubeなど含む)
  • 一流スポーツ選手
  • お医者さん

私の場合は、(期間限定)高給サラリーマン+投資+投機になります。

私は比較的若いうちに海外出向をして、その出稼ぎと投資と投機で資産を増やしたパターンです。

一般人が最も再現しやすいのは、私のようなサラリーマンで若いうちに海外駐在パターンか外資系の高給パターンかなと思います。

それだったら辞めなければ良かったのでは?と思われるかもしれません。

しかし、私は会社員をやっていると、体調が悪くなるDNAを持っているので、会社員を続けることが困難でした。

サラリーマンというステータスを捨て、婚期も逃しました(サラリーマンをしてても逃しただろうけど)。

しかし、こうして自分の生き方を最適化し、お金の問題を減らしていくことで、以前よりは生きやすくなった気はします。

お金との付き合い方は人それぞれです。

自分の考えを人に押し付けてはいけません。

しかし、お金と賢く付き合っていくことができれば生活はもっと豊かになるはずです。

引き続きお金の研究を続けていこうと思います。