中国語検定1級合格を目指しています

私はこう見えて中国検定1級合格を目指しています。もう何回この宣言をしたことでしょう。そして、あとどれくらい宣言すれば気が済むのでしょうか。

中国語検定準一級は辛うじて合格しています。これはちょっと自慢話ですが、中国語準一級って、英検準一級とは違って合格するのが難しいんです。

「夜、中国語を勉強をしています」

こんなこと言ってカラオケに行くことを正当化している中国駐在者がたくさんいます。しかし、中国駐在者でもカラオケレベルでは到底合格できないのが準一級です。

純ジャパで準一級に合格できるのは、本当にまじめに勉強した人間か、とてつもない強運の持ち主かのどちらかです。私は言うまでもなく後者です。

しかし、この世の中は結果が全てですから、準一級に合格している私は心置きなく一級にチャレンジできるし、準一級に合格していない人々に対しては、上から目線で物を言うことができます。

準一級と一級の認定基準はこちらです。準一級の認定基準は絶妙だと思います。

準一級

実務に即従事しうる能力の保証(全般的事項のマスター)
社会生活に必要な中国語を基本的に習得し,通常の文章の中国語訳・日本語訳,簡単な通訳ができること。
(一次)新聞・雑誌・文学作品・実用文などからやや難度の高い文章の 日本語訳・中国語訳,及び熟語・慣用句などを含む総合問題。
(二次)日常会話,簡単な日本語・中国語の逐次通訳及び中国語スピーチ。

一級

高いレベルで中国語を駆使しうる能力の保証
高度な読解力・表現力を有し,複雑な中国語及び日本語 (例えば挨拶・講演・会議・会談など)の翻訳・通訳ができること。
(一次)新聞・雑誌・文学作品・実用文などから難度の高い文章の 日本語訳・中国語訳,及び熟語・慣用句などを含む総合問題。
(二次)難度の高い日本語・中国語の逐次通訳。

1級合格者は通訳案内士試験の外国語筆記試験が免除されます。

次に、中国語検定準一級と一級の試験結果を見てみましょう。

第92回(2017年6月)の準一級の結果

左から合格点、平均点、志願者数、受験者数、合格者数、合格率です。(L:リスニング、W:筆記)

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第90回(2016年11月)の一級の結果。一級は1年に1回です。

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中検_試験関連データ より

中国語検定の不思議なところは、級が上がるにつれて合格点も上がっていくことです。1級なんか難易度が上がるうえに、合格最低点がリスニング&リーディングともに85点なので、かなりサディスティックです。

しかし、中国語に触れたことのない方にとっては、いったいどの位難しいか分かりにくいかもしれません。そこで、難易度が比較的分かりやすい中作文の問題を見てみましょう。

準一級

1950年代もいまと同様、金持ちもいたし貧乏人もいた。しかし、国民の大部分がどんぐりの背比べのような状態にあった時は、人々は貧富の格差より、むしろ明日の生活をどうするかということに関心があった。

第92回中国語検定 準一級 5⃣(1)より転載

中検_試験問題・解答

 一級

人型ロボットを多くの日本人は抵抗なく受け入れるが、偶像崇拝を禁ずるイスラム諸国はもとよりキリスト教を信仰する欧米人の中にも神の禁忌に抵触しかねないとの理由から否定するものがいる。彼らにとって、人型ロボットは、「フランケンシュタイン」を連想させるのである。

第90回中国語検定 一級 5⃣(2)より転載

中検_試験問題・解答

かなりむずくないですか。

特に1級のフランケンシュタインという単語なんてお手上げです。

このように、準一級や一級に合格するためには、ある程度格調高い文章を読み書きしていて、普段から幅広い中国語に触れていなければ対応できません。普段から著名な文学作品など、固有名詞の語彙数も増やしていくことが求められます。

来年の合格を目指して頑張ろうと思います。

今年は、同日開催の大阪マラソンに当選してしまったのでパスです。。強運はこんなところでもちゃんと発揮されているのです。

中国語検定1級はいつまでも僕のことを待っていてくれます。

ということで、来年の中国語検定1級合格目指して今度こそ頑張ろうと思います。ちなみにフランケンシュタインの中訳例の一つは「科学怪人」でした。

中国語はこれからもとても重要な外国語の一つになるでしょう。興味のある方は勉強を始めてみてはいかがでしょうか。