今年のNISAは楽天VYMを毎月10万円積み立てることにしています。特に買付日は決めず勝手気ままになんとなく月一回楽天VYMを買い付けます。
今年に入ってから株価の変動が大きく、私のポートフォリオも200~300万円変動することもありました。
そんな中で買っている楽天VYMの運用状況がどうなっているか。
微増です。
感謝。
もちろん最初はいきなり含み損を抱えていたのですが、下がる度に買い続けていたのでいつのまにか平均取得単価が下がって含み益が出始めています。
これが積み立て投資のメリットです。下がっても安心だし、損から素早く回復しやすいという特徴があります。
だから修行僧のように淡々と機械的に積み立てることが大事です。株価がどうなっていようとも。
自分の感情をたよりにしていると大概うまくいきません。
株価が急落しているときにはもっと下がるのではないかと手が出なくなり、株価が急騰しているときには株価下落を狙って買おうと手が出なくなる。
そして何もできない。
これでは資産は増えません。だから、下がっても安心感のある積み立て投資は意味があるのです。
ところで、一括投資と積立投資はどちらがよいかという議論があります。(この積立投資は手元の資産をドルコスト平均法などで時間分散させて投資することを指します。)
何を良いとするかは人それぞれですが、リターンを求めるなら一括投資を、心の平安を求めるなら積立投資がよいと私は考えています。
こんなケースを想像してみてください。
あなたが1億円持っていて年利3.65%の定期預金で運用します。1億円だと毎日1万円もらえる計算になるので、1日運用を先延ばしにすると1万円得られるのも先延ばしになるわけです。
毎月コツコツ100万ずつ定期に入れるか、一気に1億円を定期に入れるか。
あなたはどちら派ですか?
1億円を即定期に入れたいと思う人も結構多いのではないかと推測します。
でもこれがニュージーランドドルだったら?
米ドルだったら?
米国株だったら?
多分米国株への一括投資を人はみな躊躇しがちだと思うのですが、正解は多分その逆です。
一括投資と積立投資の比較はこういう具体的な例で考えた方が分かりやすいです。
定期預金と株式投資は違うだろという人もいるかもしれません。
確かにボラティリティは違います。しかし、日本円の定期預金だって外貨ベースで見れば、日々変動しています。円預金は目減りしないから安心と考えるのは間違いです。
多くの人が株式投資で積み立て投資やドルコスト平均法を選ぶ理由は、買った途端に株価が下がることを恐れているからです。
株価は値動きが分かりやすいため、多くの人はその値動きに敏感になりがちです。
だから、買うタイミングをずらすことで高値掴みを避けようとします。
しかし、これはリターン機会を逸することにもなります。
長期的に株価が上がることを信じる投資家が取るべき合理的な行動は全ての資金を今すぐ株に投じることです。
株が上昇することが分かっているなら、少しでも早く多くの株を買った方が有利だからです。そらそうですよね。
ではなぜそれができないのか。
積立投資のすべて の中でも積立投資を推奨していますが、その理由はリターンが高くなるからではなく、心で感じる価値が大きいからだと言っています。
つまり、安心感を得るためだということです。
積立投資には数値化できない「心で感じ取る価値」が大きいわけだ。
したがって、リターンを求めるなら一括投資を、精神の安定を求めるなら積み立て投資ということでよいのではないかと思います。
一番大事なことは投資を長期間継続することです。
リターンが良いからといって一括投資を選択しても途中で挫折してしまっては元も子もありません。
一括でも積立でも何でもいいですが、自分が続けられる投資スタイルを確立することが一番大切です。