サイバー戦争の幕開け

うぇいうぇい言っているのは若者だけではない。

ウァーウェイ、ペイペイ、高輪ゲートウェイ。

ウァーウェイ?

あぁ、ファーウェイのことね。英語だとウァーウェイっていうんです。このブログでは英語の正しい発音も学べます。

米国によるファーウェイ叩きが徹底的ですね。日本でもファーウェイ製の製品を排除しようという動きが強まってきています。

スマホから余計なものが見つかった?極小のスパイチップ?

「うわ、ウァーウェイやっぱり危険だわ、使うのやめよ、うぇーい」

と思った人はもう少し自分の頭を使って考えた方がいいです。

ファーウェイみたいな世界的企業にもなれば、最新のスマホが出る度に分解されてどんな部品が搭載されているか隅々までチェックされます。その情報を売る人もいるくらいです。

「余計なもの」があったらとっくに見つかってんじゃないか。

それなのに今さら「余計なもの」ってなんかおかしい。

まさかそれ日本製の使えない電子部品のことじゃないだろうな。それだったらユーモアがあっていい。

 

もし本当にスパイチップのような部品が入っていたら、逆にニュースにならないでしょう。

細部を公表することは自分たちがどこまで把握しているかを伝えることにもなるからです。

「余計なもの」として公表されている意味を考えた方がいいですね。そのレベルです。

ところで「ファーウェイ製のスマホは怖いから使うのやめよ」という人たちは、そんな機密情報持っていますか?他国にバレるとまずい情報や技術を持っていますか?

むしろ自分で個人情報まき散らしている人が多いと思います。

スパイチップ忍び込ませなくてももうとっくに盗まれてますよ。

スパイの手口はアメリカの方がもっと上手です。

スマートな方法であなたの情報は日々吸い取られています。あなたの予定、嗜好、声音、顔、指紋などすべて思いのまま。

毎日スパイに対して報連相ですよ。

本当に対策したかったら、ジャックバウアーみたいに複数の通信端末を買い占めて、使った先から捨てていくとか、特殊な技術を使う必要があります。

米国が気にしているのは、ファーウェイの通信基地局の方です。ファーウェイはスマホのイメージが強いかもしれませんが、メイン事業は通信基地局です。

5Gが普及する前に徹底的にファーウェイを排除するのが狙いと言われています。

おそらくこれはかなり前から綿密に考えられていた策略でしょう。急に5Gが普及したわけではないですから。

サイバー戦争を有利に進めるためには、通信インフラを制圧することが不可欠です。

そこで中国の製品を使うのはアメリカにとって不都合だったというわけですね。それほど中国のレベルが高まっている証拠です。

 

戦争は形を変えています。

武力行使だけに頼っていたのは昔の話で、今は見えない敵と戦わなければなりません。

つまり、サイバー戦争です。

もちろん、武力による戦争は今でも行われていますが、その背後には熾烈なサイバー戦争が繰り広げられています。

サイバー戦争って何なんだ?という人はぜひこの本を読んでみてください。面白いですよ。

サイバー戦争論:ナショナルセキュリティの現在

サイバー戦争論:ナショナルセキュリティの現在

 

軍の作戦行動に伴い、必ずしも軍とは限らない何者かが敵の政府機関等をサイバー攻撃することである。政府機関だけでなく、民間の工場、その産業用制御システムや、物流、電話網等の情報通信システム等を攻撃対象とすることで、軍が必要とする弾薬・燃料等の製造・運搬、それらに関連する各種業務を阻害して、間接的に軍隊の動きを掣肘しようとするかもしれない。さらに、後方攪乱のために、電力系や水道など社会インフラ自体への攻撃も行われる可能性がある。

サイバー戦争論:ナショナルセキュリティの現在

最近の例では、クリミア紛争が取り上げられています。アメリカの大統領選もサイバー戦が繰り広げられたといううわさもあります。

そうなると身近な生活にも関わってきます。使い方次第で日本国民を簡単に翻弄できちゃいます。うわぁ、簡単そう。

インターネットの情報が正とは限りません。

もしかしたら、どこかの国が仕掛けている罠かもしれないのです。

電子決済だって長所ばかりではありません。

PayPayなどの電子決済がこれからどんどん普及すれば、それはサイバー戦での格好の標的になり得ます。

電子決済が完全に普及した後でシステムエラーで使えなくなったらモノの動きが止まりかねません。

こないだもちょっとスマホに通信障害が出ただけで大変でしたね。あれももしかしたら。。。

高輪ゲートウェイももしかして。。。

この分野の基礎知識をちゃんと勉強しておいた方がいいなと思いました。

サイバー戦争論:ナショナルセキュリティの現在

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サイバー・インテリジェンス(祥伝社新書)

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