最近いろいろな本を図書館で借りてきて読んでいます。本当に図書館は無職にとって最強の場所ですね。
今回のテーマは進化心理学です。参考書はこれです。
進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観 (フェニックスシリーズ)
- 作者: アラン・S・ミラー
- 出版社/メーカー: パンローリング株式会社
- 発売日: 2019/01/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私たちは、自分たちのことを他の動物とは違う特別な生き物だと捉えがちですが、まぁ所詮動物です。
この本の中に面白い概念が書いてあったので紹介します。
それは「サバンナ原則」です。
私たちの脳は、祖先の環境になかったものや状況を理解できず、私たちはそうしたものや状況に必ずしもうまく対処できない。
手や膵臓の基本設計が一万年前から変わっていないように、脳の基本的な機能もこの一万年の間に変わっていないらしいです。
進化の尺度からすれば、一万年というのは非常に短い期間であり、その短期間で急に現れたたものに合わせて身体を変えるには時間が足りなすぎるということですね。
なるほどね、日経電子版ですよ。
だから、私が毎日満員電車に乗って通勤するのが、本能的におかしい、と思っていたのも自然なことだったというわけです。
会社に毎日行くと、体調がおかしくなる。というのも合ってたのです。
これが出来ている人たちは何なのだろう、進化してんのかな。
僕はまだ石器時代のままだから「さて、そろそろ木の実でも拾いに行くか」的なテンションじゃないとだめだということが分かりました。
他にもサバンナを生き延びるために様々なプログラムが長い時間をかけてインストールされているのかもしれません。
- 高カロリーの甘いものや脂っこいものが好きでやめられない
- キャンプが好き、火を見ると落ち着く、火の音が好き
- 運動すると気分がよくなる、健康になる
- 女性は筋肉が多い男性が好き
- 嫉妬とか
最近では、サバンナで求められなかった資質が必要になることが多いので、それに適応できない人は辛い思いをしているでしょう。
時間を守る能力とか指示に従う能力がないとかなり辛いです。
でもそんな人だって、木の実を拾うのとか、狩りをするのはすごいうまいかもしれません。
幸か不幸か、今の世の中は狩りができなくても食べ物が手に入る時代です。
だから、代わりに今の時代に自分ができることを見つけて、それで生きていけばいいと思います。
まぁ狩りでもいいですけどね。
今社会でうまく行くかどうかは運次第というのが大きい。
うまく行くのは、たまたま今の社会やコミュニティに求められることができる能力があった。
ちょっと環境が変われば、その構図はがらりと変わります。
人が変わるだけでも全然違う。
最後に頼れるのは、やはり知恵と体力(健康な身体)である。
「サバンナ原則」が今でも完全に当てはまるとは思いませんが、今を生きる良いヒントになるかもしれないと思いました。
進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観 (フェニックスシリーズ)
- 作者: アラン・S・ミラー
- 出版社/メーカー: パンローリング株式会社
- 発売日: 2019/01/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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