10年ぶりにHSK6級を受けてきた感想

10年ぶりに日本で一番受けられている中国語の試験を受験してきました。今までやるやる言ってやってきませんでしたが、ついにやってやりました。

試験を受けるだけでも僕にとっては大きな進歩です。

中国語の勉強は試験が近づいてもあまり捗りませんでした。

久しぶりだし、今のありのままの実力を測定しようぜ、という天使の囁きが、私の中国語学習を妨げたからです。

誤文指摘問題と要約文が大きな課題であることに気づいてましたが、やはりこの二つが大きな課題であったことを試験後も痛感している次第です。

もう少し何とかなったんじゃないか、、と思う自分がいますが、今となってはどうしようもありません。

ところで、ツイッターでは英語が流行っているようですが、やはりこれからは中国語も大切なのではないでしょうか。

TOEIC満点、TOEFL120点、IELTS9.0の優秀な方々がいらっしゃる中で、HSK6級満点の方には出会ったことがありません。

なので、私がその境地を開拓したらそれなりの価値が創出される可能性があります。

英語でHSKの勉強法をYouTubeで全世界に配信するとか。

ということで、今後も定期的にHSK6級を受け、スコアをアップさせていけたらいいなと思います。

 

今回は、幸運なことに家の近くの大学で受験することができました。

このタイミングで中国語の試験を受ける人はそんなにいないだろうと思っていましたが、意外なことに6級でも複数の教室があるほど受験者が多かったです。

受験者層は、私よりも若い大学生位の年代が多かったように思います。

一人ずつなぜ中国語を勉強しているのか、どのように6級までの実力を付けたのかインタビューしたくなりました。

中国語を頑張って勉強してえらいと思いました。

HSKを受験していいなと思ったのは、試験開始までの無駄がないことです。

TOEICとか英検とか試験開始までかなり焦らされます。10分位問題用紙の前で待てをさせられる。

しかし、HSKは必要なことを説明したら、はい、じゃあ始めます。という感じで試験が始まりました。

9時30分までが受付時間なので、きっと10時から試験開始なのだろうな、と思っていたら、その予想は裏切られ、9時42分位には試験が始まっていました。

この点にとても好感が持てました。

また、試験の直前にはアナウンスが全て中国語に切り替わります。

試験官は中国の人っぽいけど、あぁやっぱり中国の人だったんだね、となります。

正直、この中国語が聞き取れない人がいるんじゃないかと思いました。僕と同じように。

周りの人の行動に合わせてなんとかやり過ごしましたが、この中国語が結構むずいと思います。

 

試験は、リスニング、読解、ライティングの順番です。

リスニングは50問を大体35分で解きます。

最初は短い文章を聞いて正しい内容を選ぶ。

次は長いインタビューを聞いて5つの設問にまとめて答える(英検1級のパート4)。

最後にまとまった文章を聞いて、3~4つの設問に答える。(英検1級のパート2)

そんな感じです。

率直な感想ですが、スピードがかなり速いと感じました。

過去問を使ってリスニングを一回解いたことがありますが、それよりも速い印象でした。なので練習よりも正答率が低い気がします。

次は、リーディングです。50問を50分で解きます。

一問一分ペースなので分かりやすいです。前の記事にも書きましたが、このパートで一番難しいのは、誤文を選択する問題です。

あまり真剣に悩んでも分からないので怪しそうな文をさっさと選ぶのが得策です。

そこで節約した時間を後半の読解問題に充てた方が、得点になりやすいからです。

間違っている文を選ぶ問題が圧倒的難易度なので、今後はこのパートの勉強をしていきたいと思います。

 

最後は、ライティングです。

1000字程度の文章を10分で読み、それを400字以内に要約します。

メモは一切禁止なので、起承転結を頭の中でちゃんとキープしておかなければなりません。

このパートの難点の一つは、10分で1000字の文章を正確に読むことです。

話の流れをちゃんと頭に残しながら読んでいくのはかなりチャレンジングです。高い読解スキルが求められます。

そして、いざ文章を書く時には、自分が使える語彙や表現の少なさに愕然としました。そして中国語がかけません。

日本人でも漢字が出てこないように、簡体字が書けないのです。

例えば「熱を出した」という表現は「发烧」と書くのですが、うわぁ「烧」が書けないわ、、となります。

まぁ中国語をやっている人なら分かりますね。

ということで、また一から簡体字という中国語の漢字を勉強しなければならないと思いました。

要約問題は、時間が経過すればするほど読んだ内容の記憶がなくなっていくことも忘れてはいけません。

なので、試験が始まった直後に要点だけでも解答用紙に書いておけばよかったと後悔しています。

後半は、新しい物語を創作しておきました。

このように、要約問題は全然だめで、これは10年前よりもひどい結果になっている可能性があります。

ということで、HSK6級を受験してよかったと思いました。

何ができて何ができないのかがより明確になりましたし、勉強するモチベーションも得られた気がしているからです。

今後も定期的にHSKを受験して、中国語のスキルアップも図りたいと思います。

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