人類よ、求めるな

人類よ、求めるな。

と思ったことはありませんか?

私はあります。

サラリーマン時代、日々の仕事には期限がありました。

期限がない仕事はないと言っても過言ではないかもしれません。

  • 報告の期限
  • 資料の期限
  • 製品の出荷

などなど、枚挙に暇がありません。

期限付きの仕事を抱えているだけで、クォリティオヴライフは著しく低下します。

ではなぜこんなに期限が厳しく設定されているのでしょうか。

それは、会社が競争で勝ち抜く(生き残る)ためにスピードが必要だからです。

よりよいサービスや製品をできる限り早く生み出さなければ他社に先を越され、売り上げが減る、会社の業績が下がる、倒産する、社員が露頭に迷う。

だから、最短で最高の結果が出せるように、期限を決めて、迅速に業務を進めていく必要があります。

なぜこんなことになっているのか。

それは、私たち人類がより良いモノを求めているからです。

私たちが世界に誇るカイゼンをあらゆるものに求めちゃっているから、会社はその期待に応えていかなくてはならない。

おぉ、なんということか。

私たちが仕事で辛いのは、私たちのせいだったのか。

だったら「人類よ、求めるな」と思いました。

カイゼン中止!

カイゼンする方は辛いんだ。

もちろん世の中には生きるために欠かせない仕事があります。求められたら絶対に応えなければならない仕事があるのも事実です。

カイゼンがこの世界を豊かにしているも間違いありません。

しかし、人類は求めすぎていないだろうか。

資本主義とは、我々人類の欲求に突き動かされているのだと痛感しました。

もう少し人類が求めなかったら、私たちの仕事は楽になるのだろうか。

そんなにスマホの新製品を出さなくてもいいよ

そんなに意識高いことしなくてもいいよ

そんなに機能いらないよ

だから、もう少し日々の仕事を楽にしてほしい。

でもそんなことにはなりません。

人類は少し不便なことがあると文句をいい、より良いモノを求め続ける。

いや、求めさせてしまっている。

止まったら負けだ。

もうどうにもとまりません。

なるほど。

だから、サラリーパースンは辛いのか。

よし、逃げよう。

人間の欲望に突き動かされた歯車からの脱却。

そして、人間の欲望が今後も際限なく増大し続けていくことに賭けた。

求めるのは楽だが、求められるのは辛い。

だけど、求められる人にはなりたい。

人類よ、もっと求めよ。

求めれば求めるほど、私は自由になるのだ。