サイドFIREというライフスタイルがあるのをご存じでしょうか。サイドビジネスをしながら早期リタイアをすることをSide FIRE(サイドファイア)というようです。
最近流行りのFIREという言葉ですが、これはFinancial Independent Retire Earlyの略で、経済的に自立して早くリタイアする、という意味です。
このFIREにも様々な種類があることがわかりました。
- Fat(太った) FIRE:億クラスの資産を保有
- Lean(痩せた) FIRE:数千万程度の資産を保有
- Side FIRE:資産運用+サイドビジネス併用
- Coast FIRE:惰性で働きながら
- Barista(バリスタ)FIRE:スタバなどでパート型
日経新聞に解説記事がありました。
億り人並みの資産を持って引退する「Fat(太った) FIRE」もいるが逆に数千万円程度と、こぢんまりした「Lean(痩せた) FIRE」もいる。他に資産運用だけでなくサイドビジネス程度の勤労収入を組み合わせる「Side FIRE」や「Coast FIRE」というのもある。Coastは名詞の「海岸」ではなく動詞の「惰性で動く」の意。なる早でFIRE資金に育てる元本を準備して長期運用を行うが、投資のリターンには手を付けず労働収入で生活費を賄うスタイル。色々ある応用編の中でも興味深いのが「Barista(バリスタ)FIRE」だ。スターバックス的な店でパート就労するFIREだ。
なるほど。
私はもうすでにSide FIREを実践しています。
というかそんな言葉が流行る前からやってたよ、という感じです。
この記事を書いている時点では、(急落していて悲しいけど)ざっくり株資産が5000万円あり、その運用益に文筆業や教育業のサイドビジネスから生まれる収入で暮らしています。
今までの会社員のように朝から晩まで働くのではなく、夕方から夜までちょっと働くとか、朝一に執筆するとか、比較的自由なライフスタイルを送っています。
このライフスタイルの方が自分合っているようです。
私は会社員をやると体調が悪くなるDNAを保有しているので、今みたいな生活を送っていたほうがパフォーマンスを発揮できることがわかりました。
サラリーマンもメリットはありますが、健康上の理由でサラリーマン生活を断念し、サイドFIRE人生を送ることに決めたのです。
ではどうすればいいのか。
そんな初心者の方向けにおすすめの本がこれです。
この本は、特にサイドFIREを目指す方向けに書かれていて、内容のバランスが取れていてとても良いと思いました。
もちろん私クラスになると(みなさんもそうかもしれませんが)、この本に書かれている情報は空気を吸うくらい当たり前だよ、と思うかもしれません。
逆に私が日々意識して実践していることが網羅されているとも言えます。
FIREをするには最低でも1億円は必要じゃないか、そんな大金作れないよ。。という方もいるでしょう。
しかし、本当に1億円も必要でしょうか。
必要かもしれません。
ただしこの本でも書かれている通り、FIREをするのに1億円も必要ない人もいます。
それを考えるときによく引き合いに出されるのが4%ルールです。
米国の過去のデータを使い、「株式50%、長期債50%のポートフォリオの場合、インフレ調整後の引出率3%であれば26年以降のどの30年間をとっても資産は持続した」と分析し、「今後35年間でも50~70%の株式比率であれば、インフレ調整後の引出率4%で資産が枯渇しない」と論じている。
この引出率4%は、SWR(Sustainable Withdrawal Rate=持続可能な引出率、またはSafe Withdrawal Rate=安全引出率)と呼ばれ、この考え方は「ベンゲンの4%ルール」と呼ばれている。
この4%を使って、米国ではFIREの考え方として指摘されるのが「生活費の25倍の資産を稼いで、その資産の4%に相当する金額を退職後の生活費として引き出す」というルールだ。
これに基づき月20万円で生活することを想定してみましょう。
月20万円だと、年間240万円必要です。
これに25倍の金額をかけると6,000万円になります。
したがって、6000万円の株50~70%+長期債ポートフォリオを持っていたらほぼ上がりということです。
しかし、これにサイドビジネスによる収入を加えたら、もっと資産が少なくても大丈夫なのではないか。
例えば、文筆業で月10万円稼げたらどうなるでしょうか。
上記と同じ条件なら、不足分の生活費は年間120万円です。
この25倍は3000万円となります。
さらに引き出し率4%はかなり保守的な数字ではないか、とみる向きもあります。
そもそも引き出し率がなぜ4%かというと、米国のざっくり成長率7%からインフレ率3%を引いた数字が4%になるからです。
だから、もっと成長が見込めるか、もっとインフレ率が低ければ引き出し率を上げても理論上は問題ありません。
実際に引き出し率5~6%位で計算すればサイドFIREの敷居は下がります。
とはいえ、今はインフレ率が歴史的水準で上がっており、株価の変動もとても大きくなっています。
このためまずは保守的な数字で見積もりをしておいたほうが安全と言えるでしょう。
いかがでしたか。
今回はサイドFIREというライフスタイルがあることをお伝えしました。
サイドFIREとは、サイドビジネスと資産運用を組み合わせて生活費を賄うライフスタイルのことです。
自分がサイドFIREをするためにはどのくらいの資産が必要なのか?
どんな仕事ができるか、またはしてみたいか?
こういうことを考えてみるのはわくわくしますね。
サイドFIREをするかしないかは別にして様々なライフスタイルの選択肢を検討する価値はあると思いました。