その働き方、あと何年できますか? (講談社+α新書)というご本を読みましたので感想文を配信させていただきます。ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。
著者の木暮太一さんの本は以前も読んだことがあり、とても参考になりました。
私は会社員時代の働き方をしていたら身体がもたないと思い、早々と会社員生活に終止符を打つことにしました。
同じような思いを抱えている方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなビジネスパースンの皆様へおすすめしたいのがこちらです。
本書のメッセージは、会社での生産性を上げるのではなく「自己生産性」を上げよ、ということです。
とても大事なところだと思うので本書より引用させていただきます。
自己生産性とは何か?
総じて言えば「自分が望む状態に、より近づいていくこと」ですが、僕はこの要素を「3+1」に分解して考えています。
要素1[経済状態]経済的安心感があること。収入が増えていく期待を持てる、収入が減らない安心感がある、一度ゼロに戻ったとしても再び収入を得られる確信がある。
要素2[自己存在感]誰かに頼られていること。貢献できている実感を持て、自分の行動によって誰かに喜んでもらえている感覚を肌で感じることができる。
要素3[回避能力]自分が嫌いなものを避けられること。思い出すだけで憂鬱になるようなことを止めること、もしくは減らすことが自分の意志でできるようになる。
この3要素に加えてもう1要素「選択肢を持つ」ことが大事です。人は選択肢がなくなると、途端に弱くなります。
私は「自己生産性」という言葉とその解釈にピンときませんでした。
「生産性」と上記の要素の繋がりが分かりにくかったからです。
辞書で生産性という言葉を調べてみました。
生産のために投入される生産要素(労働力・原材料・設備など)が生産物の算出に貢献する程度
明鏡国語辞典より
問題は、自分で何を生産しているのか、です。
その生産物がざっくり言うと、経済的自由、満足感、安心感、という意味なのでしょうか。
時間とか労力をかけて自分自身の経済的自由、満足感、安心感を高めていきましょう。その効率を上げていきましょう、的なことかな。
いずれにせよ、幸せになるためには、とにかくこれら3つ+1の要素を改善させていくことが大事だという点は賛成です。
特に大事だと思うのは、経済状態です。
お金がないと生活できませんからね。
お金の問題は人生の序盤で解決できるように若いうちから精進すべきです。
それがある程度目処が付いたら、自分のやりたいことや誰かに頼られそうな活動をしていって満足感をそこそこ得られるようになるのが理想的ではないでしょうか。
ボランティアとかやってみたかった仕事を始めるとか。
私もボランティアをやったり、友人の会社を手伝ったりする中で頼られることはありますが、悪い気はしません。むしろ私がしたことで他の人が喜んでくれるのは私も嬉しくなります。
とはいえ、何事も適量が大切です。
他の人のためになることであったとしてもやりすぎてはいけません。何事も入り込みすぎないようにして、いつでも引ける準備をしておくことも大切です。この点がポイントです。
それが回避能力と選択肢の多さにつながってきます。
このように、3つの要素+1はそれぞれ関わりあっていることがわかります。
今後も上記の3要素+1の要素を改善できるように日々過ごしていこうと思いました。