「日本のシン富裕層」を読んだ感想文

日本のシン富裕層 なぜ彼らは一代で巨万の富を築けたのか (朝日新書)」というご本を読みましたので感想文を配信させて頂きます。ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。

なんで最近は「新」が「シン」になるのでしょうね。実は「新」ではなくてほかの「シン」だからでしょうか。

この本の著者の大森健史さんは、海外への移住を希望する人たちをサポートする会社を経営されており、その業務の中にあることに気づいたそうです。

それは2017年頃から日本の富裕層が急に増え始めて、しかもその年代がどんどん若くなっているということです。これを「シン富裕層」と名付けました。

本書はその「シン富裕層」の解説本です。

「シン富裕層」の解説を通じて、今日本で起こっている社会の変化を知ることができます。

詳細は本書をお読みいただくとして、簡単に言うと最近の富裕層は5つのタイプに分かれていて、1~4がシン富裕層、5が従来からの富裕層ということです。

  1. ビジネスオーナー型
  2. 資本投資型
  3. ネット情報ビジネス型
  4. 暗号資産ドリーム型
  5. 相続型

まぁそうなるわな、という感想です。それぞれの型についてどんなタイプの人なのか詳細な分析がされており、なかなか面白かったので興味がある方はぜひ読んでみてください。

また、この本は「シン富裕層」についての本ですが、大森さんが海外移住のアドバイザーをされていることもあり、海外移住についての現時点での新しい情報が盛り込まれている点も魅力的です。

私も以前海外移住するための条件を研究していたことがありますがそれから状況は大きく変わっており、今この瞬間も条件がどんどん変わっているようなので、それをアップデートするためにも良い本だと思いました。

特に海外移住先の比較や一言解説はとても参考になりました。もちろん詳細は自分で調べてみる必要がありますが、とっかかりとしてはよいでしょう。

海外移住に興味がある方にもお勧めできる本です。

ところで、「シン富裕層」が台頭してきたのは十分理解できることであり、そういう人たちをうらやましく思いますが、やはり「シン富裕層」になるべくしてなったという素養があるのも事実です。

しかし、そんな尖った才能がなくても「シン準富裕層」なら私たちも十分目指せるのではないでしょうか。

準富裕層とは、5,000万円以上の金融資産を持つ人たちのことです。

私も資本投資型の「シン準富裕層」と言えるかもしれませんが、ネット情報ビジネス型や暗号資産ドリーム型の「シン準富裕層」の方もたくさんいらっしゃるでしょう。

資本投資型の「シン準富裕層」を目指す方法は以下の通りです。

そこそこの会社のサラリーマンになって若いうちにまとまった資産を作って投資に回す。

なんかできそうな気がしてきませんか。

今後もうまくいくかはわかりませんが、15年位あれば元手次第では準富裕層に到達できる可能性はあります。

寿命が長くなればなるほど、若い時のお金が光輝いて見えます。

30代で5,000万円位の富が手に入れば、それをさらに運用することで50代には海外移住ができるくらいのまとまった資産ができるかもしれません。

もちろん日本が一番住みやすい場所なのかもしれませんが、お金が貯まったら海外の移住先を検討してみてもいいのかもしれないと思いました。