半導体のことをよく耳にするようにはなりましたが、一体なんのことなのかよくわかっていない人もいらっしゃると思います。そこで私が読んだことのあるいくつか入門書をお勧めします。
私はサラリーマン時代に、半導体(とその関連製品)を売る仕事をしていました。
だから、その辺のいる人よりは半導体のことを知っているつもりですが、元々文系なので全くゼロから仕事を通じて身につけていきました。
私が仕事を始めた15年前くらいは素人が読んでも理解ができる入門書はほとんどありませんでしたが、最近では半導体の知識がない人でもわかる本が増えてきたように思えます。
そこで、比較的最近読んだ本で良いと思ったものをいくつか紹介します。
まずこれです。
小学生でも読めます。
そもそも半導体って何?というところから始まり、どのように作られ、どのような製品に使われているのか、写真や図や漫画を使い、わかりやすく説明されています。
漢字にふりがなが振ってあるので、私も安心して読めました。小学生でも読めるかもしれません。
後半には、半導体関連メーカーの広告も兼ねて、日本ではどういう会社があってどんな仕事をしているのかも紹介されていて興味深いです。
あまり身近な存在ではないかもしれませんが、日本でも半導体関連の会社はたくさんあり、さまざまな仕事が存在していることがわかります。
これが私が出会った中で一番わかりやすい半導体の入門書だと思いました。
そのほかにビジネス書のような入門書もあり、これも良いものがいくつかあります。
ビジネス教養としての半導体は、半導体の全体についてわかりやすく解説されており、半導体の知識がない方でも読むことができます。
図解即戦力 半導体業界の製造工程とビジネスがこれ1 冊でしっかりわかる教科書は主に製造工程にフォーカスした入門書になっており、各半導体メーカーの情報や業務内容などにも言及されていて面白いです。
会社によって、いろいろな仕事の仕方はあると思いますが、半導体の仕事がどんな感じなのか、よくわかります。
この2冊をもう少し深く解説したような本が欲しい方はこれがおすすめです。
この本は、各製造工程が上記の本よりも詳しく解説されており、どのような会社が強いのか解説されています。
一方で製造工程に関する基礎知識がある程度ないと読んでて少し辛く感じるところもあるかもしれません。
もちろん背景知識がなくても理解できるようにわかりやすく解説されているので、どなたでも読めますが、上記に挙げた入門書を読んでから読むともっと理解しやすいと思います。
最後に半導体の地政学系の本です。
半導体をめぐる国と国の攻防について知っておきたい方はこれらの本をお勧めします。
この中では、半導体有事 が最も新しい本なので、ラピダス関連の情報も盛り込まれています。最先端プロセスの実現可否などについても言及されていて興味深く読めました。
半導体の最新の状況をアップデートしておきたい人は読んでおくと良いでしょう。
いかがでしたか。
半導体という名前を聞いたことはあるけど、実はよくわからないという方はたくさんいらっしゃると思います。しかし、これらの本を読めば、半導体がどんなもので、どういう会社があって、世界的にどんな情勢になっているのかがよくわかります。
もしかすると、今後の投資戦略にも多少影響を及ぼすかもしれません。
半導体の知識がなくても読める本なので、興味がある方はぜひ読んでみてください。