海外口座で株を売買すると確定申告がめんどくさい

私はHSBC香港で米国株を保有しているのですが、これを日本の居住者として売買するとめんどくさいです。

そもそも何でHSBC香港で株を保有しているのかというと、中国に駐在をしているときに米国株に投資できる手段がそれしかなかったからです。

出稼ぎで得た人民元を米ドルに変え、HSBC香港に送金し、そこで米国株を買っていました。

今保有しているのは、VTI1000株とSPXL100株だけなのですが、昨年SPXLを売却した勢いで海外で保有しているSPXLも売却することを検討しています。

ポートフォリオをスッキリさせたいなと思いましてね。

そうすると当然のことながら譲渡益が出るのでこの分を自分で確定申告しなければなりません。

めんどくさいのは、この100株は複数回に分けて購入したのでその時の株数と株価と取引した日と当時の為替レート(多分TTB)を確認しなければならないことです。

HSBCだとウェブで7年前までestatementを遡れますが、これだけだと支出金額が分かるだけで、いつ何株買ったのかがよく分からず、おそらく問い合わせをしないといけないっぽいです。

ただし、私の資産管理表にはどの価格で何株を買ったかが計算式に記載されていたため(えらい)、それとestatementの支出の金額を照らし合わせていつ買ったかまでは知ることができました。

  • $37.5×1株=$37.5×108.43円=4,066円
  • $42.9×9株=$378×108.87円=41,153円
  • $40.5×10株=$405×109.51円=44,352円
  • $45.5×80株=$3,640×110.10円=400,764円

これを全部足すと490,335円です。

これが取得価格になると思われます。

この記事を書いている時点のSPXLの株価は103.99ドルなので、この価格で100株を1ドル141円で売却したとすると、1,466,259円になります。

1,466,259円-490,335=975,924円

が利益で合ってますか?

SPXL100株だけで100万円近くも譲渡益があるので、税金で20万円ほど持って行かれてしまいます。

あぁ。。

もし今年売却したらこの分をちゃんと来年に確定申告します。(もちろん分配金もちゃんと毎年確定申告しています)

このように、海外口座で株を売買して、日本で確定申告するのはめんどくさいです。

唯一できるアドバイスは、取引回数をできる限り少なくせよ、ですかね。

もしSPXLを売却すると、残すところはVTIのみになりますが、これは一括投資しているので計算は楽です。

これを売却するととんでもない税金が取られてしまうことになりますね。

この記事を書いている時点で、ざっくり2,200万円ほどの譲渡益になるので、税金が440万円くらいになってしまいます。

しかし、将来日本の非居住者になる可能性がある人はこれを非課税にできるかもしれません。

戦略としては、日本の非居住者になったタイミングで売却すれば日本では非課税になります。

No.2873 非居住者等に対する課税のしくみ(平成29年分以降)|国税庁

例えば、以前から憧れていた香港に海外留学(1年以上)に行って、日本の非居住者になった後に売却するとかであればいいのかな。

いろいろルールが変わるかもしれないし、すでに変わっているかもしれないので、本件については引き続き研究が必要になるでしょう。

ひとまず当面はVTIをゆっくり海外口座で育てていこうと思います。