「声優、東大に行く 仕事をしながら独学で合格した2年間の勉強術」の感想文

声優、東大に行く 仕事をしながら独学で合格した2年間の勉強術 (角川書店単行本)というご本を読みましたので、感想文を配信させていただきます。ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。

グーグルかYahooのニュースで声優の佐々木望さんが人知れず東大に合格し、卒業していたという記事を読みました。

本書では、佐々木望さんが東大受験を44歳でなぜ決心したのか。そして、仕事を休むことなく勉強時間を確保し、独学で東大入試を突破した驚きの勉強術を紹介しています。

私も将来は大学に行きたいと思っていたので、どうすれば大学に行けるのか、勉強をろくにせずにその方法ばかりを研究しています。

別に大学を目指してなくてもこういう本は面白いんですよね。

社会人経験を積んでから再び東大を目指した人の本はいくつかあって、その経験談は大変に参考になります。

なぜ再び大学で勉強しようと思ったのか、そして、どのように受験勉強をしてきたのかを知ることは、大学受験のみならず色々なチャレンジに応用ができると思えました。

佐々木望さんは、声優をされている時に喉を痛めてしまったことが東大受験を志すきっかけになりました。

声を回復させるため、発声と演技を徹底的に学び直すことに決めたのです。

そのときにさまざまな映像、脚本、教科書、洋書など少しでも勉強できそうなものをなんでも集めて徹底的に読んで、聞いて、試しました。

発声や演技の本を洋書でも読んでいて、その勢いで英語も学びたいと思ったそうです。

もともと英語が大好きで色々な勉強法を試し、英検1級と通訳案内士の試験にも合格されています。

ボストンの語学学校に3週間の短期留学に行ったこともきっかけになりました。

ホストマザーが数年前に仕事を辞めて大学に行き直し、今は以前のキャリアを活かしつつ、新たに学んだ分野に関わる仕事についていることを知ります。

大人でも、いつだって大学に行く選択肢がある。

「選び直す」というよりは「選び拡げる」という生き方をしている人々がこの世界にいる。

声優、東大に行く 仕事をしながら独学で合格した2年間の勉強術 (角川書店単行本)

ということで、次第に東大受験を志すようになっていったということでした。

そして、受験を志して2年くらいで東大に合格します。

どうやったの?

と気になる方はぜひ本書を読んでみてください。

佐々木望さんはもともとかなり優秀な方であったと拝察いたします。

「そうだ、東大に行こう」と思って、誰でも東大に行けるわけではありません。

しかし、それ以外にも並外れた好奇心の強さや自分が好きなことにとことんハマるタイプだったことも東大受験を成功に導いたのではないかと思います。

私は本書のこの部分に共感しました。ちょっと長いですが、引用します。

興味が向くものには徹底的に、そのときの自分が使えるだけのリソースを注ぎ込み、夢中になる。

思い返してみると、昔からそういう性格のようです。

バイク以降にもあれこれ熱中してきました。

コンピューターも。ゲームも。

ボイトレも。演技も。

英語も。筋トレも。

そして受験勉強も。東大での勉強も。

周りの目が気になったり、現実的な自分の能力を考えてしまったりすることも時々はあります。

それでも、自分がパッションを感じられる対象に自分からブレーキをかけたくないんです。

うまくいかなくても、うまくできなくても、好きなことややりたいことをいまやれている。

そこに幸せとよろこびを感じます。

パッションをもてる物事に向かっているときのワクワクした気持ちが、いつも自分の原動力になっているように思います。

声優、東大に行く 仕事をしながら独学で合格した2年間の勉強術 (角川書店単行本)

本当にその通りだと思いました。

私もレベルは全然違いますが、似たところがあり、幼少の頃から自分が興味を持ったものにとことんハマる性向があると感じています

釣り、外国語、ランニング、ブログ、投資?などなど。

お金も時間もたっぷり使っても一流にはなれませんでしたが、今の人生はそこそこ楽しくなりました。

さすがに佐々木さんのようにパッションを持てるかはわかりませんが、大学入試への勉強は、今なら昔より楽しめそうな気がする、という謎の自信があります。

今後も色々やりたいことが出てくるとは思いますが、人生を楽しむためには、その気持ちを大切にして気が済むまでお金と時間をかけることも大切だと思ったのでした。