「経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて」の感想文

経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについてというご本を読みましたので、感想文を配信させていただきます。ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。

本書は、経済評論家の山崎元さんが大学生になった息子さんに宛てて書いた手紙をさらに詳しくしたものです。

内容は「お金を、効率よく稼いで、正しく増やし、気持ちよく使ってもらう」ための考え方と具体的な方法についてです。

想定する読者は、山崎元さんの息子さんのようなこれから社会人になる若者ですが、38歳のおじさんにも心に沁みる内容になっておりました。

本書を読んで特に印象に残ったのは、「株式で稼ぐ働き方」を実践せよ、というアドバイスです。

もちろん株式投資で資産を増やす方法も説明されていますが、ここでは株式ないし株式に連動する形で報酬を得て「稼げ」と言われています。

その具体的な方法は下記の4つです。

本書より引用します。

  1. 自分で起業する
  2. 早い段階で起業に参加する
  3. 報酬の大きな部分を自社株ないし自社株のストックオプションで支払ってくれる会社で働く(外資系企業に多い)
  4. 起業の初期段階で出資させてもらう

経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて

詳細は本書を読んでいただきたいのですが、株式による報酬を取り込むことがお金を効率的に稼ぐ方法のようです。

本書では、マイクロソフトのスティーブバルマーという人が長者番付の10位にランクインしていることを例に挙げて、株式による収益性の高さを説明しています。

バルマー氏はマイクロソフト社の長年の社員で創業者のビル・ゲイツ氏に信頼されていたが、天才ではない「ただのサラリーマン」だ。しかも、ゲイツ氏の後にマイクロソフト社の社長を務めたが、バルマー時代のマイクロソフトは業績が停滞した。それでも、マイクロソフトの株式を持ち続けていたら、次の社長の時代の同社の再成長による株式時価総額の増大で資産評価額10兆円を超える富豪となって番付にランクインした。経済的にはもっとも成功したサラリーマンだろう。

経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて

なるほどですね。

これはなかなか難しいと思われるかも知れませんが、実は私は上記の4番を実施したことがあります。

「起業の初期段階で出資させてもらう」です。

大学時代の先輩が起業する時に、出資しないかという打診があったので、出資を即決した経験があります。

ちなみにその先輩とはこの物語に出てくるA先輩です。(近日中にまた続きを書くかもしれません)

「牛くんならいけると思ってたよ」

某新聞社の受験を後押ししてくれた友人というは、バイト先の3つ年上の大学院生のA先輩でした。

出資したのは私が中国に駐在しているときだったのですが、将来なんかあった時にそこでバイトでもさせてもらえればいいかな、と軽い気持ちで出資しました。

それが今の夜のお仕事に繋がっているというわけです。

もちろん、ストックオプションで報酬を得るなんてレベルでは全くありませんが、小さな会社でも出資することで、将来の選択肢が広がることを身をもって体験しました。

この会社が将来さらに成長し、その株で儲かって億万長者になるなんてことはさすがにないでしょう。

しかし、勉強になることはたくさんあるし、そこから収入も得られているので、トータルで見れば条件の良い投資だったと言えるかもしれません。

このように、お金を増やそうとするならば、何らかの形で「株式」に関わることが大切だということを本書を読んで再認識しました。

働き方・お金の稼ぎ方について興味がある方、つまりこのブログをお読みのみなさんにお勧めです。ぜひ読んでみてください。