資産8000万円でFIREできるのか

資産8000万円あったらFIREできるのでしょうか。

結論は、家族構成によるです。

しかし、独身の方やお子様がいないご家庭なら、多分できる、と言えそうです。

トランプさまのおかげで、この記事を書いている時点では、円ベースの資産が8,300万円くらいになりました。

今回は8000万円あるとFIREできるのかについて考えてみます。

FIREしようと思う資産額は人によってさまざまです。

3,000万円でFIREする人もいれば、1.5億ないとできないという人もいます。

FIREにもいろいろな種類がありますが、私はコーストFIRE推しです。

世の中には、もう余裕でFIREできるのに、もうちょっと、もうちょっと、と資産運用を続けている人もいます。

漠然としたお金の不安がその理由の一つだとは思いますが、具体的に今どのくらいの資産収入が得られるのかを計算しておくと、将来役に立つこともあるかもしれません。

こういうの楽しいですよね。

そこで、身近な投資商品で資産が8,000万円あったらどのくらいの収入が得られるのか計算してみたいと思います。

まずは、米ドルMMFで計算してみましょう。

この記事を書いている2024年11月15日時点では、楽天・米ドルMMFの利回りは4.28%でした。

8,000万円を全てこのMMFに投じるとどのくらいになるのでしょうか。

8,000万円×4.28%=342.4万円

ここから税金20%を引くと、約274万円なので、月々にすると22.8万円です。

手取り22.8万円あったら、多分生きていけますね。

少し足りない気もしますが、これにバイトを少しやれば、一人なら余裕で生きていけそうです。

しかし、いつまでこの利回りが続くかわからないので、ずっと安心というわけではなさそうです。

もう少し利回りが良い全米株に投資するとどうなるでしょうか。

VTIの年リターンは設定来(2001年)で8.80%です(2024年11月15日)。

もし8,000万円を全て投じると、どのくらいになるのでしょうか。

8,000万円×8.80%=704万円

ここから税金を引くと、563万円になるので月々46.9万円です。

こんなにあったら余裕すぎますが、ご存知の通り、株式投資は損することもあるので、毎年こんな金額が増えるわけではありません。

これより多い時もあれば、マイナスになる時もある。平均すると8.8%くらいだよね、というお話です。

だから、より高い収益を求めるなら株式100%でいいのですが、急落した時のクォリティオブライフを考えると、少し不安になります。

株の調子がいい時は、みなさん「株式100%だ」と強気なことを言うのですが、いざ急落すると、一旦ここで売っておいて、下げ切ったところで買い直す、と不思議なことを言い始めます。

実際に私も7月から8月にかけての急落時は相当萎えていたので、株式100%と言うのも現実的ではないような気もします。

と言うことで、半分半分くらいがちょうどいいのではないかと思いました。

VTIやS&P500などの米国株インデックスと米ドルMMFを半々くらいで持てばいい塩梅のポートフォリオとなりそうです。

MMFの4.28%とVTIの8.8%を足して2で割れば6.54%となります。

8,000万円×6.54%=523万円

ここから税金を引くと、418万円になるので月々34.9万円ほどになります。

ええじゃないか。

資産の変動もMMFのおかげでマイルドになりそうだし。

このように、資産8,000万円くらいあったら、株とMMFを半々くらいにしたらいい感じのFIREができるのではないかと思いました。

こういう計算をすると、新NISAを最短で埋める必要とかそもそもあるのか。

こんなにたくさん株に投資する必要なんてあるのか。

みたいなことに、はっと気がつきます。

それでもお金は増やしたいんですよね。

動物だもの。

とりあえず今は株に全振りして、ゆくゆくはMMFや預金の比率を上げて、平穏な生活を送るのもいいなぁ、と思うのでした。