三菱UFJアセットマネジメントは2025年1月下旬にも、米国株指数に連動する投資信託「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬(残高に基づく手数料)を年0.08140%以下に引き下げるそうです。
スリムS&P500の信託報酬は現在、純資産残高に応じて年0.09240〜0.09372%の間で変動する設定になっている。これを年0.07568%〜0.08140%に変更する。引き下げは23年4月以来だ。
国内で最も信託報酬が低い米ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズや、楽天投信投資顧問の同種の投信とほぼ並ぶ手数料水準となる。
私はiDeCoとNISAで楽天・プラス・S&P500に投資をしていますが、今のところは楽天の方が優勢っぽいです。
三菱UFJアセットが重視する、信託報酬以外のコストも含めた「総経費率」でも現状は楽天投信の方が低い。指数連動型投信の信託報酬は年々下がっており、今は小数点第二位以下の争いとなるほど競争が過熱している。
eMAXISの0.07568%となる条件は、10兆円を超える部分の信託報酬率だそうです。
こちらにオフィシャルの資料があります。
2024年12月9日時点での純資産総額を元に新しい信託報酬率を適用して推計すると、0.077713%になるそうです。
楽天の方は、手数料が0.077%なのでほぼ互角の戦いですが、さらに投資残高ポイントプログラムで0.028%つくので、実質0.049%になります。このプログラムもいつまで続くかわからないけど。
それも合わせると今のところは楽天の方がまだお得だよね、という結論になりました。
とはいえ、手数料が下がるのは素晴らしいことなので、eMAXISに投資されている方は良かったですね。
純資産額もこの記事を書いている時点では6兆円強と圧倒的な金額です。
今後も熾烈な手数料競争が繰り広げられていくのかもしれませんが、たとえどちらかがほんの少し下回るくらいの手数料を出してきたとしても、この2つの投資信託に投資している人はわざわざ乗り換える必要はないでしょう。
その金額はほんのわずかな差なので、多くの人にとっては無視できるほど小さい金額になるはずです。
それもよりも売却して買い直す手間の方が高コストです。みなさまの時給はめちゃくちゃ高いはずなので。私は300円くらいですが。
私がVTIに投資した時は、そもそも米国株に投資できる投資信託が少なく、手数料も高かったです。
今は日本の投資信託がVTIに匹敵するような手数料になってきているので、投資環境は本当に良くなったと思いました。
大事なのは、eMAXISか楽天かとかではなく、どのくらいのお金を投資に回せるかです。
最近改めて思うのは、若い時のお金は価値があったなぁ、、、ということです。
生活が詰まないレベルで、できる限り早く、できる限り多くのお金を投資に回していくことの方が重要です。
資産運用を成功させたいなら一生懸命投資対象の研究をするよりは、手元のお金を増やす(節約や収入増)努力がよっぽど大事ではないでしょうか。