資産運用と長距離走と語学学習

資産運用と長距離走と語学学習に通底していることは継続することの重要性です。そして、継続するための仕組みづくりが大切です。当然のことですが、自分が興味を持てる対象であるかどうかも重要です。特にこの三つは私が好きで取り組んでいることなので経験的にそう心得ているつもりです。いずれも長期的に取り組まなければ、成果を出すことができません。

資産運用

まず資産運用ですが、株式投資は短期的にお金を稼ぐことができる印象を持つ方も少なくありません。このためギャンブル的要素があり、お金を短期間で手に入れることができる方法だと認識している人もいると思います。しかしながら、株式投資で本当に資産を形成しようとするならば、長期的に取り組まなければリターンが期待できません。米国株のリターンは年利で約7%と言われています。もちろん、毎年必ず7%のリターンが約束されているわけではありません。時には30%のリターンをもたらすこともあれば、50%のマイナスになることもあり得ます。この浮き沈みを経て20~30年の長期的なスパンで見ると、約7%のリターンに収れんされていくということです。大事なことは、たとえ短期的にマイナスに陥ったとしても継続して資産を積み上げられるかどうかです。そして、分配金などのインカムゲインも再投資し、確実に資産を積み上げていくができるかどうか。そして、最低限の生活余剰資金以外は問答無用で米国株へ投資する。こうして、複利と時間の力を味方につけることができれば、圧倒的なリターンを手にすることができるでしょう。

長距離走

長距離走についても日々の積み重ねが大事です。まず自分の実力を把握することから始め、トレーニングの強度を決めていきます。あとは、退屈にも思えるトレーニングを日々積み重ねていくだけです。大事なことは、何を目的としたトレーニングであるのかを明確に定め、あとはそれをひたすら反復することです。そして、そのレベルが楽にこなせるようになったら、トレーニング強度を次のレベルに引き上げていきます。このステップの繰り返しです。むやみやたらに何も考えずに走っていても期待しているような効果は望めません。自分のゴールは何なのかを明確化し、それに到達するために何が求められ、自分には何が足りていないのかを分析していきます。

例えば、サブスリーと呼ばれるフルマラソンを三時間以内で走るためには、平均で1キロ4分15秒で走る必要があります。だからサブスリーを目指すならば自分が1キロ4分15秒でどの位の距離を走れるか試してみましょう。30キロ走れれば、あと12キロ走れるようなトレーニングプランを考え、それを実行していきます。1キロしか走れなければ、目標の再設定が必要です。このような取り組みは、資産運用にも通じる部分があります。自分の目標資産額を定め、そこから逆算して必要な利回りと資産額を導き出すというプロセスです。あとは愚直に自分の定めた運用方針を堅持できるかどうか。この点が一番難しいポイントなのです。

語学学習

最後に語学学習ですが、これも日々の積み重ねなしには成果を上げることはできません。大事なことは、いかに自分の生活の中に語学学習を組み込むかです。こないだテレビを見ていたら、オリエンタルラジオの中田が、「受験勉強はいかに机に向かわないかが大事」と言っていました。これは机に向かっている以外の時間をいかに勉強に活用するかが大事だという意味です。一旦仕組みやルールを作ってしまえば簡単で、あとはそれに身を任せて日々を送ればいいのです。「そんなのできない」という人は、まず単語帳を枕のそばに置いて起きたら五分眺める、寝る前に五分眺めることから始めてください。それだけで半年後には変化を感じることができるはずです。毎朝歯を磨くことができているならば、きっとできるはずです。誰しも歯磨きが楽しいと思っている人は少ないでしょうから。

まとめ

このように継続することの重要性は誰しも理解しているのですが、それを実行するのはとても難しいです。しかし、継続は力なり、というようにその習慣さえ身に着けてしまえば、その力は図り知れないものがあります。継続するための仕組みを作れるかどうか、そして継続しようとする対象が、あなたが興味を持てるものであるかどうかも大事なことです。自分の好きなことをを大事にして、ほんの少しでもいいのでその好きなことのために日々の生活を工夫してみてはいかがでしょうか。それだけで日々の生活に深みが増して、人生がもっと豊かなものになると思いますよ。