自分の人生を、自分の力で思うように支配できない人のことを犠牲者と呼ぶ。
なかなか痛快な言葉です。
みなさんは自分の人生を自分の力で支配しようとしていますか?
支配できるか、できないかと言われると難しいけど、支配しようとするかしないかは自分次第だと思います。
本当はやりたいことがあるのだけど、長期休暇取れないから諦めよう、とか思っていませんか?
もしそうならあなたは犠牲者です。
確かに私もサラリーマンなので休暇が取りづらいのは理解できます。こんな忙しいときに一週間も休むとは何事だと周りの人からも思われることでしょう。
しかし、何かをやりたいという強い衝動があるならば、思い切ってその気があるうちにやってみるべきです。なぜなら時間が経てばそれができなくなる可能性があるからです。
だから、他人になんと思われようと「そんなの知るか」と吐き捨てて、さっさと飛行機のチケットを予約すればいいのです。
本書では、犠牲者について次のように書いてあります。
一般の犯罪などとは比べ物にならないくらい巧妙な手口で、自分自身を盗まれてしまっている人のことである。彼らは、知らないうちに心を詐取されてしまっている。日常の暮らしに埋没してしまったがために、自分の感情や言動がいつの間にか他人に支配されていることに気がつかないのだ。
怖いですね。
犠牲者は自分のことを犠牲者と認識できないようです。確かに私の周りにも犠牲者で溢れています。サラリーマンを続けて10年近く経ちますが、同期が次から次へと洗脳されてしまってびっくりすることがあります。
私の同期が入社した頃に10個上の先輩が言ってたのと同じこと言ってるよ、うわあ気持ちわりい、と思うことが多々あります。絶対にあんな先輩にならないと言ってた同期が、その先輩のようになってしまっているのです。
これこそまさに犠牲者の典型例で、自分の感情や言動が他人に支配されてしまっている証だと思います。何も考えずに同じ環境に留まることは、少なからず副作用があるように思います。知らぬ間にその場の考え方や雰囲気が刷り込まれてしまうのでしょう。
だから、時々会社を休んで自分のやってみたいことを思う存分やってみる時間が必要です。会社以外の世界に足を踏み入れるのです。こうすることで、会社以外の世界がこんなにも素敵だったのか、自分はなんと狭い世界に生きていたのだろう、ということを痛感すると思います。
犠牲者になる前に少しだけ勇気を持って会社を休んでみましょう。そしてあなたがやってみたかったことを片っ端からやっていきましょう。ミサイルが飛んでくる前に。