ダウ史上最大の下落と資産変動

2月5日の米国市場は過去最大の下げ幅を記録しました。なかなかこのようなことは起きないと思うので、資産がどのくらい変動したかメモしておきます。

ダウ工業株30種平均は大幅に続落し、前週末比1175ドル21セント(4.6%)安の2万4345ドル75セントと昨年12月8日以来ほぼ2カ月ぶりの安値で終えた。下げ幅は史上最大となり、指数の全構成銘柄が下げた。

米国株、急落 ダウ1175ドル安で史上最大の下げ幅、調整局面入りとの見方 (写真=ロイター) :日本経済新聞

「ダウが1月に6%上げたのは、明らかにスピード違反だった」

NY株ハイライト ダウ過去最大の下げ 「陶酔」に終止符、底値探る :日本経済新聞

今回の下げの方がはるかにスピード違反でしょう。

保有株の下落率

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一日の変動率はこんな感じです。下げ幅は史上最大でも率はそれほどではありません。

しかし、米国株を始めたばかりの人は、かなりびっくりしているのではないでしょうか。私も全財産を米国株に投じてからは最大級の下げ幅を記録しているので意気消沈しています。目が半分くらいしか開きません。

たった一日で9,684ドル(約105万円)が消え、最高資産額からだと19,682ドル(約215万円)が消えたのですから目が開かないのも無理はありません。

ダウが26000ドルを超えた時の記事で「まるで最高到達地点が見えないジェットコースターに乗っている気分だ」と書きましたが、ピークはまさにこの写真のようにすぐそこまできていたのですね。

3000万円近くを株に投資するとこの位の変動が起こる覚悟が必要です。200万円が一瞬でなくなったというのはなかなか想像しづらいですが、数千万円単位で株式投資をするとこのような変動は避けては通れません。

全財産を米国株に放り込もうとしている人はくれぐれも気を付けてください。ハイリスクハイリターンはこの世の定めですから。

もしかするとこれからもっと下げるかもしれません。しかし、このような辛い局面を乗り越えて初めて投資の経験値が上がっていくものです。最初はちょっとの変動で心拍数がピークに達していたのが、経験を積むにつれて心拍が安定して落ち着いて構えることができます。たとえ株が急落しても、目が開かなくなるくらいで済みます。

 

投資をしている人は今自分がどんな気持ちでいるかをよく観察しておくべきです。暴落時に仕込もうと考えていた人は今追加投資する気になっていますか?

実際に株価急落に直面すると、その前に考えていたことが実行できなくなるものです。これは当たり前のことで実際に直面してみないとどうなるか分からないからです。想像の翼を広げろと言っても限界があります。だから、大事なことはこういう局面に自分がどうなるかをちゃんと知っておくことです。

そして、下落局面を乗り越える術を自分自身で編み出しましょう。

例えば、踊ってみるとか、歌ってみるとか、詩を書くとか、この相場でもっと損している人間がいるからそいつに比べればまだマシだ、と考えるとか。

私もいろいろやってきました。他にも過去30年のダウ平均のチャートを見る、インカムゲインに思いをはせるとか、いろいろあると思います。

自分が株価変動にどれだけ強いかどうかは、実際に自分のお金を失って初めて認識するものです。このような機会はなかなかないと思う(たくさんあったら困る)ので、自分に何が起こるかを知る良いきっかけになるでしょう。

投資している人は辛いかもしれませんが、高負荷な筋トレだと思って歯を食いしばって耐えましょう。乗り越えればあなたの身体はまた一段とキレてきます。

今晩はどうなるでしょうか。。明日もまた同じタイトルの記事を書かないことを切に願います。

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