私のポートフォリオの通貨はほとんどがドルです。さすがにそれはあまりにも極端でリスクを取りすぎなのではないか。
そもそも資産のほとんどが米国株なのでドルにならざるを得ないというのもあります。
しかし、資産のほとんどがドル(外貨)ベースでも今はよいかなと考える理由は2つあります。
一つ目の理由は、日銀が異次元緩和を続けているからです。
異次元緩和とは何か。
異次元緩和
物価上昇率2%を2年程度で達成するため日銀が決めた金融緩和策。国債などを大量購入し、マネタリーベース(市場への資金供給量)を2年で2倍に増やす。黒田総裁は「これまでと次元が異なる」と位置づけた。
これって要するに円の価値を下げようとしているという理解でいいですよね。そうだとすれば、日銀が一生懸命価値を下げようとしている通貨を持つ理由ってありますか?
もちろん私は日本に住んでいるので生活費は日本円で支払いをする必要があります。
だから最低限の生活費+αくらいの円は手元に残しています。しかし、それ以上持っていても価値が下がるなら、他の通貨や今後値上がりする可能性の高いものに変えておくのが得策ではないでしょうか。
もう一つの理由は、私が日本円をまだたくさん稼げるからです。
異次元緩和を続けているからといってそれがうまく行く保証はありませんし、実際に想定通りになっていない部分もあるようです。
だから場合によっては今後円高に振れる可能性もゼロではありません。じゃあ円をもっと持っておいた方がいいのではないかと思う人もいるでしょう。
しかし、心配無用です。
なぜなら32歳サラリーマンの私はまだ円を稼ぐ力も時間もたっぷり残されているからです。
サラリーマンは続けたくないけど、日本で働く限り給料は円で支払われるはずです。
つまり、将来得られる円も考えれば今保有する金融資産を全てドル(外貨)で保有してもリスクの取りすぎにはならないという考えです。
これらのことは黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 (講談社+α文庫)でも言及されているので引用します。
金融資産に比べて人的資本が圧倒的に大きい場合、
- 全資産を株式に投資すべきである。
- 投資にはレバレッジをかけるべきである。
- 全資産を海外資産で保有すべきである。
ここでいう人的資本というのは、労働市場に投下して得られる自分の健康な身体や能力を指します。
金融資産に比べて人的資本が圧倒的に大きいというのは、多くの20~30代のサラリーマンに当てはまります。
だから私と同じような30代サラリーマンは上記の投資原則を順守することが最も経済合理的な行動です。
私もこれに基づいてレバレッジ以外は実行しています。本当はレバレッジ効かせた方がいいのでしょうが、私はビビりなのでそれができません。
このように今の私にとって金融資産をドル(外貨)で保有してもリスクの取りすぎにはならないと考えています。
だからといって、金融資産のほとんどを外国株で保有するのは日々の変動が大きすぎるのでおすすめできません。
いきなりではなく、徐々に慣らしながら自分の特性を見極めていくのがいいと思います。