外貨建て資産比率はほぼ100%です

過去一か月で急速に円安が進み、三年ぶりの円安水準になっています。私の資産はほぼすべて米国株なので、外貨建て資産比率もほぼ100%です。それでも良いと思っている理由は、私が日本人だからです。

もちろん私の例は極端ですが、リスクを減らすため一部の資産を外貨にしておいた方が良いでしょう。では、どのくらいが良いのか。

答えはもちろんリスク許容度で異なるがザックリ「結構多めに」とは言える。多くの日本の生活者は円建てで給与をもらい、その大部分を自宅という円建て資産に投じている。どの国でも母国通貨建て資産の比率が高い「ホームカントリーバイアス」はあるものだが、野村総合研究所の試算によると日本の家計金融資産に占める外貨建て資産比率は2%台とごく低位にとどまる。

同列には比べられないが、個人のポートフォリオの「お手本」としてもしばしば言及される年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオは今や半分が外貨建てだ。リスクのとれる20~30代であれば数%は明らかに少なすぎで、半分に近づける意識があってもいい。

というざっくり解答が日経新聞の記事に書かれていました。

私もこの記事に賛成です。

日本で暮らしている日本人は、給料を日本円でもらっています。会社をやめない限りこれから先も日本円で給料をゲットできます。

みなさんはあとどのくらい日本円をもらえる見込みがありますか?

もしまだ数十年働く予定があるのなら、それはまとまった金額の日本国債を保有しているようなものです。

つまり、将来もらえる予定のお給金を合わせたポートフォリオで外貨比率を考えるのです。30~40代の皆様なら1億円位稼げるかもしれません。

そう考えると、たとえ今5000万円を全て米ドルで持っていても将来の給料1億円を考慮すればたったの三分の一。むしろ日本円偏重すぎるくらいです。

これなら今持っている日本円の価値が下がる方を気にした方がよいのではないでしょうか。

こうして私は手元の資産を基本的に米ドルで持つことにしました。

私が円を稼げる保証はないのですが、円高になって辛い時も、いざとなれば俺だって日本円を稼げるんだ、と強い気持ちで耐えてきました。

これらの考え方は私のバイブルであるこの本に基づいています。

金融資産に比べて人的資本が圧倒的に大きい場合、

  • 全資産を株式に投資すべきである。
  • 投資にはレバレッジをかけるべきである。
  • 全資産を海外資産で保有すべきである。

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 (講談社+α文庫)

シンプルに言うと、将来もらえるお金のことも考えて、現在のポートフォリオを最適化せよ。ということですね。

できる限り米国株インデックスを買って、残りは米国債インデックスか米ドル定期預金でいい、というのが私の考えです。

一時期、住信SBIネット銀行で一か月物の米ドル定期預金が年利10%とかついていたのでそれでお小遣いを稼いでいました。

久しぶりに見てみたら、年利6.0%でまたキャンペーンやっているようです。

最後に自分の円高耐性についても考えておく必要があります。

まずは、1円円高になったらどのくらいの資産変動があるかを知ることから始めます。

例えば45万ドル持っていたら、1円円高になると、45万円分の円資産が減ります。今114円だと仮定すると、100円になったときに、630万円分資産が目減りします。

えっ?

と、私のようになっていたら要注意です。

まぁその恐怖を日々飼いならしていくのが楽しいんですけどね。

ということで、円安になった時に備えて自分の資産の一部を外貨に換えておいた方がいいかもしれないね、というお話でした。