英語を話す訓練をしなければ、話せるようにはなりません

外国語ができるかどうかは、ペラペラ喋ることができることが基準となりがちですが、これには当然訓練が必要です。

僕は英語をしゃべるのが苦手ですし、多くの日本人はスピーキングに苦手意識があるのではないでしょうか。

「そら、苦手、苦手というのは簡単やけど、努力はしとんるんかいな?」

ドキッ!!!

「は?努力や訓練もしないのに喋れるようになると思っとるんかいな??」

グサっ!!!!

「それは英語の勉強をしていないのに、英語ができないと言ってるのと同じやで?語学学習なめとるんかいな?運動していないのに、痩せない。不健康な食事をして痩せない。支出管理をしてないのにお金がない、投資をしていないのにお金が増えない。と言ってるのと一緒や!そんなんできるわけないやろ!」

オーケー、分かった、完璧に君の言うとおりだ。

 

私は、はっとしました。

そうです。

私はこれまで英語を読む練習はたくさんしてきたかもしれないけど、聞く、書く、話すことはあまりしてきませんでした。

そら、できないですよね。すいません。

ということで、自分で英語を話す訓練を始めました。流行りのオンライン英会話か?と言われるかもしれませんが違います。

完全に独り言です。独りスピーチです。これが英検1級の勉強にも役立ちました。

古代への情熱がおすすめです。

少年時代にいだいた夢と信念を実現するために、シュリーマンは、まず財産作りに専念し、ついで驚異的な語学力によって十数ヵ国語を身につける。

シュリーマンの語学学習法を参考にした勉強法になります。これを読むだけでテンションが上がるので引用します。

私はどんな言語でもその習得を著しく容易にする方法を編み出したのである。その方法は簡単なもので、まず次のようなことをするのだ。大きな声で音読すること、ちょっとした翻訳をすること、毎日一回は授業を受けること、興味のある対象について作文を書くこと、そしてそれを先生の指導で訂正すること、前の日に直した文章を暗記して、次回の授業で暗唱すること、である。

古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)

本人が言うには元々記憶力が良かったわけではなく、学習のために短いすきま時間を使っているうちに記憶力がよくなったと言っています。

できるだけ速くよい発音を身に着けるために、日曜には定期的に二回、イギリスの礼拝式に行き、説教を聞きながらその一語一語を小さな声で真似てみた。使いに行くときはいつも、雨が降る時でも、手に本を持って行って、少しでもそれを暗記した。郵便局で待っているときにも、本を読まないことはなかった。こうして私の記憶力は徐々に強くなった。

古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)

ほんまかいな。

 

語学の勉強をしたい人はこの古代への情熱の序盤にある語学学習のくだりをよく読んでみるといいですよ。

あぁそれだけやれば、語学できるようになりますよ、と思います。

多分ね、シュリーマンご自身も語学学習に対するモチベーション、暗記に対する特性、ハマり性なところがあったようにお見受けします。

だから、才能が開花したんですね。

でもとても参考になるし、これを読んでると「ワイもやらなあかん」となります。

中国に駐在しているとき、中国にいても中国語をペラペラに喋れるおじさんとそうではないおじさんがいました。

なぜそんなことが起こるかというと、それはただ一つ、現地で訓練をしたかどうかです。

外国にいても訓練しなければ、絶対に話せるようにはなりません。

「夜の中国語教室に行ってきます」とカラオケばかり行ってるようじゃだめです。

しょうもない言葉だけ覚えて悦に入っているおじさんがいますが、それを見る度に残念な気持ちになりました。

ちゃんと中国語ができるようになる人は、仕事でも中国語を使うことを心掛け、先生について中国語を学び、定期的に検定試験を受ける、という努力をちゃんとしていた人です。

やはりこうした日々の積み重ねが不可欠です。

日本にいてもできることはたくさんあります。

海外に行かないと話せるようにならないといって諦めてはいけません。

シュリーマンの語学学習法を見習って、学習を続けていきたいと思います。

大声でたくさん音読をしたおかげか、またはオランダのしめった空気が良い影響を及ぼしたのかはわからないが、とにかく私の胸の病はアムステルダム滞在の最初の一年の間にもう治ってしまい、以後も再発することはなかった。

古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)

古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)

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