今の私くらいの年代の人が何歳まで働くようになるかわかりませんが、仕事を引退してもポートフォリオの株比率を高めておいた方が良い理由があります。
その理由は公的年金があるからです。(もらえる人はですが、、)
公的年金と言えば、将来もらえなくなるから払うのは無駄、などという人もいますし、ネガティブなニュースもよく目にします。
確かに今後日本では労働人口の減少が見込まれす。このため今よりも少ない人手でより多くの高齢者を支えなければいけないので、決して楽観視できる状況ではありません。
しかし、もらえる額は少なくなるかもしれませんが、年金がなくなることはありません。
将来もらえないからと言って払わない人がいれば、その財源はより一層盤石なものになります。
国民年金はすべての世代で保険料の払い損はないという結果でした。半分が税金で支払われているからです
で、この公的年金の資産価値が、実はかなり大きいことに気が付きました。
なぜ資産価値が大きいかというと、生きている限りもらえるからです。
もし月10万円もらえるなら年間120万円、月15万円なら年間180万円になります。
これを個人向け国債でもらおうとするといくら必要だと思いますか。
(この記事を書いている時点では利回りは下限の0.05%のはずなのでこれで計算)
月10万円の場合→24億円
月15万円の場合→36億円
。。。
月10万円の年金をもらっている人は、24億円の個人向け国債を持っていことと等しいのです。
天文学的数値ですね。
まぁ利回りを何%にするかによって違いますが、公的年金の隠れ資産価値は、思いのほか大きいことが分かります。
24億円の日本国債を保有していると思えば、あなたが保有する資産が霞んで見えませんか?
仮に10億円の金融資産を保有していて、それを株に全て投資しても、トータルで株が占める割合は30%以下です。
ということで、公的年金の資産価値を考慮してポートフォリオを組んだら、じいさんになってももっと株の比率を高めておくのが経済合理的だということが分かりました。
そうすればもっとお金持ちになる。
まぁもちろんこれ以上お金あっても、、という贅沢な悩みを抱える人もいるかもしれませんが、、
人生の後半でも株の比率を高めておく有用性はは、以下の書籍にも指摘されています。
ぼくらのアイディアは、単純に「人は今の財産と将来の貯金の現在価値に対して一定の割合で株式を持つべきだ」だったのを思い出してほしい。
中略
公的年金はポートフォリオに居座る大きな債券みたいなものだ。だから手元の財産のうち株式に投資する割合が50%だろうが、それこそ83%だろうが、公的年金の分を勘定に入れると、株式の投資割合は60%を超えられないだろう。
このように、引退しても株比率を高めておいた方がいい理由は、公的年金が債券のような働きをするからです。
年金がたくさんもらえる人は、その分多くの債券を持っているのと同じ状況と言えます。
もし引退後も資産を増やしていきたいのであれば、株の比率は高めに保っていくことがよさそうです。