僕はADHDだったのか

家庭や職場で、毎日同じ場所、同じ人と顔を合わせることに退屈を感じるようになる特徴がADHDの人たちにはあります。大人になるにつれ、自分の持つADHDの特徴が環境と合わない場合、深刻な不適応を引き起こします。

上記の文章は、もしかして、私、大人のADHD? 認知行動療法で「生きづらさ」を解決する (光文社新書)からの引用です。

あぁ、だから深刻な不適応を引き起こしていたのかもしれない、と思いました。

あとADHDには、過集中という特徴もあるようです。

一度興味のあるものにハマってしまうと、何時間でも没頭してそのことばかりをしてしまい、寝食を忘れてしまうのです。これは、一部の研究者や芸術家など、専門職に多くみられるケースでもあります。

もしかして、私、大人のADHD? 認知行動療法で「生きづらさ」を解決する (光文社新書)

あぁ、それね。

初対面の相手を惹きつける魅力を持つADHDの人ですが、その一方でまめに連絡を取り合うことや、安定した情緒を維持することは難しく、人間関係を維持することが苦手です。

もしかして、私、大人のADHD? 認知行動療法で「生きづらさ」を解決する (光文社新書)

おぉ、わいのことか。

当てはまるのばっかやないか。

ということで、最近ADHDに関する本を読んで、自分の分析をしています。

ちょっと調べてみたら、自分の特性と似ている記述が多く見受けられたからです。

自分ができないこと、苦手なことは、障害のせいだったかもしれない、と思うと気が楽になることがあります。

この生きづらさは自分だけではなかったのか。みたいな安堵感でしょうか。

しかし、注意したいのは、誰しもそういう傾向は少なからずあって、一つ当てはまるから私はADHDなんだと早合点しないことです。

私が果たしてADHDなのかも不明ですし、自閉症スペクトラムの症状に当てはまることがいくつもありました。

自分が苦手なことを発達障害のせいにしたくなる気持ちは分かります。私もそうだからです。

しかし、そうしたところで自分の苦手なことが急速に改善されるわけではありません。

私が大事だと思うのは、自分にはこういう特性があるから、こういう風に工夫して生きていこう。というのを人それぞれ考えて、実践していくことです。

 

たとえそれが「ADHD」などと言ったラベルがなかったとしても。

私が思い切って、サラリーマンを辞めたのも10年間続けてみて、あぁこれはさすがに向いてないな、と思ったからです。

サラリーマン向いてなくてもええじゃないか。

まぁしゃあないわな。的なテンションを保持することです。

じゃあ、次は別のやり方を試してみよう。

こうして別の生き方を模索しています。

片づけられないなら、ものを減らしてみる。とか。

朝が苦手なら、毎朝決まった時間に起きる必要のない仕事を選ぶ。とか。

人と喋ると余計なことを言ってしまうから、人付き合いは最小限にしよう。とか。

しかるべき対象に過集中する。とか。

まずは自分の特性を受け入れることが大切です。

そして、その特性に合った環境を整える。

このことがADHDに関する本を読んで、参考になった点です。

これは自分がADHDなどの発達障害であろうとなかろうと役に立つことではないでしょうか。

人は誰しも障害を抱えている。

できないことや苦手なことを無理して直そうとせず、それをうまくコントロールする術を身に着けていく。

このことを日々心掛けていきたいと思いました。

もしかして、私、大人のADHD? 認知行動療法で「生きづらさ」を解決する (光文社新書)

もしかして、私、大人のADHD? 認知行動療法で「生きづらさ」を解決する (光文社新書)

  • 作者:中島美鈴
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2018/09/13
  • メディア: 新書