学び効率が最大化する「インプット大全」を読んだので、そのレポートを配信します。
本書は、インプットについての本ですが、実はアウトプットの重要性について説かれており、この二つをセットで組み合わせることで威力を発揮します。
これは本当にその通りだと思いました。
本書で紹介されていて私も実践している方法を3つ紹介します。
感想を前提に読む
「読む」(INPUT)と「(感想を)書く」(OUTPUT)は、表裏一体です。ただ「読む」だけではすぐに忘れます。読んで書くことで、記憶に残るのです。
「読」んで「書」くから「読書」です。
本を読んでもその内容を説明できないレベルでは、その本を読んだ意味がありません。
だから、読んだ内容をだれかに説明してあげるつもりで読むと頭に残ります。
例えば、ここが気に入った、ここはつまらない、何度も同じこと書いてあるな、この本はここだけ読めば大丈夫。など自分なりに情報を整理しておくと、役に立ちます。
これは本を読むだけではなく、情報収集する時や自分の経験を人に伝えるときにも大事です。
例えば、Kyashが不正補償を始めたニュースがあったけど、この詳細はどうなっているのか。注意点はあるのか、自分にとってメリットがあるのか、などを意識して調べると頭に入りやすいです。
さらにそれをアウトプットすることで、自分の頭の中にも残りやすくなります。
美術鑑賞をする
美術作品を観たら、必ずその感想を誰かと語り合い、体験をシェアしてください。そのために、美術に詳しい友人と一緒に行くのがおすすめです。同じ展示を観ても、必ず「そんな観方もあるのか」と驚きの発見があります。
最近、私は友人と美術館によく行きますが、ルールは、必ず予習をしておくことです。
例えば、ロンドンナショナルギャラリーに行くなら、関連書籍をいくつか読んでから美術館に行きます。
美術館に行ったときに作品をより深く理解できるからです。
そして、その知識をあたかも昔から知っていたかのように友人に話します。
このプロセスを通じて、覚えたての知識が自分のものになっていきます。
時には、自分の知らないことを友人から聞かれて焦り、自分でストーリーを即興で作って話してしまったこともありました。
友人には悪いことをしましたが、これも自分にとっては有意義なアウトプットです。
家に帰ってから調べ直し、ボッティチェリの「聖ゼノビウス伝より初期の四場面」の理解が一段と深まりました。
検定を受ける
趣味を深めることは、楽しみながら学びを深め、脳を活性化し、記憶力を強化できます。一石四鳥の効果が得られます。ちなみに、「楽しい」という瞬間に、すでにドーパミンが出ています。
私は外国語に興味があり、英語と中国語(と仏語)の検定をこれまで受けてきました。
検定を受けることは数多くのメリットがあると本書では書かれており、その一部を引用します。
- 自慢できる。ブランディングに役立つ。
- 「すごいですね」といわれる。承認欲求が満たされる。
- とにかくドーパミンが出る。
- 人生が楽しくなる。
勉強する目的ができる、短期間で記憶力のトレーニングができる、好奇心を刺激する、といったメリットももちろんあります。
しかし、上記のメリットは、実に的を射ていて気に入りました。
やはり検定を受けると、脳みそに刺激が入るし、その結果も気になります。
もちろん、毎回うまく行くとは限りません。思うように勉強が進まないこともあります。
それでも苦手な分野を自分なりに対策し、うまく行ったときは爽快感があります。
要は、楽しいのです。
だから、私は英検1級を受け続けているし、中国語の試験も受け始めました。
今や様々な検定試験が世の中にはあります。自分の興味がある検定試験を探して受けてみてはいかがでしょうか。
中には検定試験を持っていても役に立たない言う人もいますし、それが正しい面もあります。
しかし、検定試験を受けることで、素晴らしいインプットとアウトプットにつながり、そこから多くのことを学ぶことができます。
インプットとアウトプットがセットになっている検定試験は、魅力的だと個人的には思っています。
本書には他にも参考になるインプット、アウトプット術が書いてあるので、興味がある方はぜひ本書を読んでみてください。
大事なことは、実践してみることです。
自分でやってみることで、何かしら自分の中に残るからです。
この積み重ねですね。
今後もインプットをしながら、ブログを通じてアウトプットも続けていきたいと思います。