「教養としての投資入門」の感想文

教養としての投資入門 (朝日新書)という本を読んだので紹介します。とても良い本だと思いました。

本書の目的は「生涯年収を上げて、理想的なライフスタイルを実現する」ことです。

まず、理想的なライフスタイルを思い描けますか?

  • 会社に行かない。雇われない人生。
  • 毎日十分な睡眠時間を確保する。
  • 昼間にランニングや山登りする。
  • 小説を書く。

なんとささやかな願いでしょう。これなら実現するのにそこまでお金を必要としないことが分かります。

で、それを達成するためにお金を増やしましょう、ということなのですが、そのステップは本書では以下のように書かれています。

生涯年収=β+α+λ

β=「自動投資」で得られるお金

α=「楽しむ投資」で得られるお金

λ=「教養投資」で得られるお金

※βとαは一般的には、お金を増やすために投資をする概念です。

※λは一般的には、自己投資して稼げるお金を増やすという概念です。

教養としての投資入門 (朝日新書)

もう少し詳しくすると以下のようになります。

自動投資

定年後や老後資金に必要な資産を作る投資。自動化して、長期に運用すれば、ほぼ現金と比べて得をする。

楽しむ投資

株の個別銘柄投資、不動産や事業投資。自動投資と比べると、リスクが飛躍的に高くなり損しやすいが、勝率を上げることは可能で、爆発的なアウトプットをもたらすことも可能。

教養投資

要は自己投資。時間を投資してその対価を増やす。やり方次第で無限のリターンを得ることが可能。

おぉなるほど、面白そうだと思った方はぜひ本書を読んでみてください。

私に当てはめて言えば、こうなります。

「自動投資」:VTIの分配金再投資、iDeCo

「楽しむ投資」:レバレッジETFやソフトバンクグループへの投資

「教養投資」:ブログ運営、語学学習

β+α+λを組み合わせたβαλ法が本書のテーマです。βαλ法を理解し、実践することで生涯年収が飛躍的に増加し、理想的なライフスタイルを手に入れることができます。

 

なるほどと思った箇所を二つ紹介します。

投資のタイミングはいつがベストか?

5人の投資家を想定。20年間毎年元日に2,000ドルが渡される。それぞれの投資家は2000ドルを自分の好きなタイミングで米国株式市場に投資できる。

  • 神投資家:その年の一番安い日に投資
  • 速攻投資家:着金の瞬間投資
  • 堅実投資家:毎月投資
  • 不運投資家:その年の一番高い日に投資
  • 現金投資家:20年間銀行口座

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教訓

  1. 現金投資は損をする
  2. 投資のタイミングを予想するより、できる限り早く投資しろ

「スキルスタッキング」を意識せよ

  • 「スキル」:会計知識や外国語能力や営業能力など社会の問題を解決するために必要な能力。
  • 「スタッキング」:世の中のトレンドに沿っていて、自分の得意なスキルを三~四つ探して磨いていき、積み上げていく。

私だったらこうですかね。

  • 英語
  • 中国語
  • 日記を毎日書く能力
  • マラソン3時間以内で走る
  • 三重跳び21回跳べる

これが自分の性に合っていて、世の中のトレンドに合ってれば、そこに時間を集中して時間を投資すれば、リターンを生み出せる可能性が高いと言われています。

なるほどね。

よく言われている複数のスキルを組み合わせてオンリーワンになりなさいというやつですね。

確かにこのブログを英語と中国語版でもリリースしたら、読者が増えて広告収入も増えるかもしれませんね。

YouTubeで日本のマラソンレースをサブスリーランナーが英語と中国語で解説します、とかやればいいのか。

何か、、楽しそうだな。。

ということで、本書は内容のバランスが取れていて、久しぶりに読んでよかったなと思える新書でした。

ぜひみなさんも読んでみてください。

教養としての投資入門 (朝日新書)

教養としての投資入門 (朝日新書)