株式投資とルーレット

コロナウィルス感染拡大への警戒が強まったのと、11月3日に米大統領選を控え、積極的にリスクをとろうとする投資家は少なく、売りが売りを呼ぶ展開となったらしく、ダウ工業株30種平均は大幅続落しました。

欧州株が大幅安となった流れを引き継ぎ、アップルが4%強値下がりしたほか、ビザやナイキ、キャタピラーも大きく下落した。ダウ平均の下落幅は6月11日以来の大きさで、4日間の累計で1844ドル(6.50%)値下がりした。将来の株安の警戒度を示すVIX指数は一時40.77と7ポイント強上昇し、約4カ月ぶりの高水準を付けた。

久しぶりにガクンと下がった印象で、私の気持ちもガクンと下がっています。

今回どのくらい下げたのか記録しておきましょう。

2020年10月28日

  • VTI:-3.31%(-5.73USD)
  • SPXL:-10.20%(-5.49USD)
  • TECL:-12.93%(-38.81USD)
  • SOXL:-9.95%(-26.79USD)

過去最大時のインパクトはこちら

2020年3月16日

  • VTI:-11.38%(-15.47USD)
  • SPXL:-33.87%(-11.53USD)
  • TECL:-36.16%(-56.77USD)
  • SOXL:-38.59%(-50.14USD)

はい、けた違いですね。

これを見ればたいていのことは乗り越えられます。

しかも、ここに至るまでに短期間で四回の過去最大の下落を経験しています。

それでもこうして僕は今生きているのです。

この逆境を乗り越えた私にとって、今回の下落はさざ波みたいなものですが、ちょっと嫌な雰囲気を感じています。

分かるんですよ、なんか嫌な感じがね。

店に入った途端、違和感を感じたからすぐに出たら、そこでその後強盗が起きた。

とか実際によくあるらしいですね。

要は、直感が結構正しい、というやつです。

私の直感も何かを察知しています。

さざ波なんだけど、いつもと匂いが違う。

泥が混じった匂いがする。

だからといって、僕は逃げません。値動きの全てを受け入れる覚悟で私は株式市場に挑み続けています。

 

株のアップダウンを読もうとしても「たまたま」うまく行くことはあるかもしれませんが、そんな何回もうまく行くことはありません。

それは、ルーレットで赤と黒が出るのを連続で当て続けるようなものです。

喩えるなら、株式投資は長期的みれば赤の方がよく出るらしいという噂のルーレットみたいなもの。

ずっと赤に賭けておけばじわじわお金が増えていく。

それが分かっていたとしても実際それができる人間は限られています。

例えば、10回位連続で黒が出ると人は疑心暗鬼になります。

次は絶対に赤だ。よしここで赤に大金を投じよう。

黒。

次こそは、赤だ。

黒。

さ、さすがに、次は、、赤だろう。

黒。

ちょっとまて、もしかして、俺はだまされてるんじゃないか。

次は、、黒か。。。

ゼロ。

みたいなね。

余計なことをすると自爆する。

そのことを僕はマカオで学びました。

「人生で大切なことは、マカオが全て教えてくれた」みたいな。

同じようなことは、株式投資にも起こり得ます。

長期的に見れば、どうやら赤の方が多く出るらしいという情報があるなら、赤に規則正しくかけ続ければいいのです。

もちろん、ルーレットでそれをやるのは退屈極まりませんが、長期的にお金を増やすという目的ならやらない手はありません。

黒が10回連続で出てからゼロが3回立て続けに出ることもあるでしょう。

それでも赤にかけ続ける精神力が君にはあるか。

長期投資家に求められる素養は、まさにそういうところにあるのではないでしょうか。