2020年11月9日の米株市場でVTIが最高値を更新しました。VTIを保有しているみなさま、おめでとうございます。
前回はこれですね
11月9日の最高値は187.52ドルだったのですが、朝起きてみたら181.39ドルになってて、ちょっとハッとしたけど、まぁ最高値更新ということでいいでしょう。
VTI投資家は、今日の空が一段と青く、クリアな冷たい風を心地よく感じているでしょう。
あぁ、VTIを持っていてよかった、生きててよかった、と。
直近の値動きです。
短期間で見ると、右肩上がりの上昇を続けることはありませんが、長期的に見れば、確実に株価は右肩上がり(のはず)です。
時にはコロナショックのような急落に見舞われたり、ここ2~3か月のように上がったり下がったりして、意気消沈する日々を送ることもあります。
それでもVTIは数多くの逆境を跳ね返し、最高値を更新し続けてきました。
ファイザー?
アメックス?
ボーイング?
JP Morgan?
エクソンモービル?
ウォルトディズニー?
全部持ってるよ。昨日爆騰していた銘柄たちです。
ファイザーがワクチンの開発にいつ成功しても、私はそのリターンを享受することができます。
もちろん、アマゾンやネットフリックスの下落もちゃんと享受しています。
昨日の相場だとテクノロジー系が下げて、ダウ系は上がっているようでしたが、そんな状況でもVTIで総じてプラスならOKです。
個別株だとどうしても日々の相場に一喜一憂してしまうので、私はVTIのような米国全体に投資ができるインデックスファンドの方が性に合っています。
だからVTIをひたすら持ち続けて億万長者を目指すことに決めたのです。
もう一度このチャートを見てください。
私はこのチャートをよく山に喩えます。株価は標高です。
インデックス投資家に大切なことは、累積標高を積み重ねていくことだと肝に銘じています。
累積標高とは、登山中に登ったすべての標高を足し合わせたもの。登山口を出発してから山頂に到達するまでずっと登りしかない、ということはあまりないですよね? 普通は途中に下りの部分もあって、アップダウンを繰り返して山頂に到達することになります。
たとえば、標高200mの山に登るとして、アップダウンがゼロであれば、累積標高は標高と同じで200mです。ですが、100m登った後に30m下って山頂に到達した場合には、登り返しの30mが距離にプラスされるので、登りの累積標高は230mとなります。
山登りでは、頂上を目指す前に多くのアップダウンを繰り返すことがあります。
100m上がっては、50m下がり、また100m上がっては50m下がり、のように、下がっている時はゴールから遠ざかっているようで、嫌になることがあります。
これを投資に当てはめると、100ドルの株が150ドルになったけど、また100ドルに戻ってきてしまった、、という状況です。
何なら登っているより下がっている方が多いんじゃ、、みたいになることがあります。
多くの人はそんな状況を嘆き悲しむと思いますが、このようなことは日常茶飯事です。
まさに頂上へ向かう過程では避けては通れません。
だから、たとえ株価が下がったとしても「今回は50ドル分の下げを体験できた」とポジティブに捉えましょう。
「累積標高」をたくさん獲得すればするほど、インデックス投資家としてのレベルが上がっていきます。
ちなみにコロナショックの時の前はVTIの最高値が172ドルで、それが一気に109ドルまで下がりました。
これも63ドル分の下げを体験できた、やったね。と脳に刷り込む。
こうして逆境を乗り越えた勇敢な投資家は、今後さらに高い山を登る実力をじわじわと蓄えていきます。
上げても、下げても、淡々と歩みを進めていく。
このように日々の上げ下げがトレーニングで、それを続けていくうちにいつのまにか今まで到達したことのない高みへと達するのです。
またVTIが下げる日も来るでしょう。コロナショックを超える下落が来るかもしれません。(もし来たら耐えられるか知らん)
しかし、あるときにふと気づくはず。
いつのまにかこんな高いところに来てしまったんだなぁ、と。