英検1級でる順パス単の5訂版と4訂版を比較してみた

英検1級でる順パス単(5訂版)が2021年6月28日に発売されたので、早速購入して私が持っている4訂版(2012年3月20日初版発行)と比較してみました。ぱっと見は変わりませんが、収録語彙と順番がかなり変わっています。

準1級編はこちら

いつ受けても英検1級に受かる英語力を身に着けよう。

こうして英検1級を受け続けることを決意したのが2019年のことでした。

英検1級に7回連続で受験し、6回連続で合格しています。(初回落ちた)

でる順パス単を愛用し、語彙パートは以下のような戦績です。

過去7回の語彙問題の得点推移

  • 13→22→22→20→25→21→23(25点満点)

詳細は直近の受験記録をご覧ください。

語彙パートとライティングさえちゃんとやっておけば合格できる、と思えるゾーンまではなんとか辿り着きました。

英検1級レベルの単語をちゃんと勉強しておくと、英語の本を読む時にとても便利ですし、ストレスが減るのでおすすめです。

逆に最低でも1級レベルの英単語が入っていないと本を読むのはちょっと難しいのではないかと思います。英検1級の単語を覚えていない状態で読んでた時は、本を全然違う内容で解釈していたんじゃないかと心配になりました。

ということで、英検1級の語彙パートで高得点が取れるように単語の勉強をしていきましょう。

5訂版と4訂版を見比べた違いをざっくりお伝えします。

  • 最新10年間の出題データ分析(2020年度第1回~2010年度第2回)
  • 収録語が変わっている
  • 順番がより出る順っぽくなっている
  • 例文はほぼ一緒
  • 100語単位のセクションに動、名、形、副詞の順で配列
  • 単語とセットで使われる前置詞が太字になった
  • 熟語のレイアウトが変わった
  • 索引が見出し語番号になった(4訂版はページ数)
  • 似たような意味の単語連発するのやめた(っぽい)

索引でaから見てみましたが、思いのほか入れ替わりがある印象でした。

さすがに1日ですべての語彙の違いを分析できなかったので、今度暇な時にやってみます。

順番も以前より出る順になっている気配がします。

4訂版は2語目にgrind「(コーヒー豆など)を挽く」が出てきて、誰しも???となったとは思うのですが、7回受けてgrindが出てきた記憶はありません。

これほんと「でる順?」となりました。

一方、5訂版はclaim, project, expand, addressのようにでる順感があります。

というか、最初に出てくる単語レベルが少し低めになっている印象です。

例文は基本的に一緒でした。

もちろん全部見比べたわけではありませんが、確認した範囲ではすべて同じで、熟語の例文に出てくる人の名前がheとかsheなどの代名詞に変わっていることが確認できました。

それ以外の大きな変更として、100語単位のセクションで区切られ、その中に動詞、名詞、形容詞、副詞が入るようになりました。

今まではでる度Aの動詞→名詞→形容詞・副詞、でる度Bの動詞→名詞→形容詞・副詞、となっていました。

これは個人的には良い変更です。なぜなら、品詞がずっと一緒だと飽きちゃうからです。品詞を混ぜてくれた方が飽きがこないので勉強しやすいと思います。

さらに、似たような単語の意味を連発するのをやめてくれたのは良かったです。

断固とした、頑固な、頑固な。とか。

叱責する、公然と非難する、を叱責する、を責め立てる、を厳しく非難する。とか。

ぶっきらぼうに、ぶっきらぼうに、よそよそしい、無関心な。とか

この方が覚えやすい人もいるかもしれませんが、私は嫌でしたね。

全然関係のない単語まで「非難する」で覚えちゃったりしてました。

5訂版はちゃんと散らされています。

パス単持っている人がわざわざ買い替える必要性はないとは思いますが、微妙に変わっているので、買ってみてもよいのかなとは思います。

パス単の良い所は、アプリが使えることですね。

最新版も無料でダウンロードできるので、これで収録語彙をチェックしてみることもできます。というか、それで事足りちゃうんじゃ、、と今思いました。

私は物書堂のアプリを使っていましたが、無料のアプリ(英語の友)でも十分使えます。

無料のアプリ(英語の友)では、分からない単語にチェックを入れ、ソートできる機能があります。紙の単語帳よりも効率的に苦手な単語にアクセスできるので便利です。

英検1級の語彙パートで高得点を取るにはパス単だけで十分ですが、さらにもう一冊と過去問をやることで満点を取れる可能性が高まります。

いかがでしたか。

今回は私が大好きな「英検1級でる順パス単」の新作を分析しました。

とても良い単語帳だと思うので、単語に自信がない受験者必携の書と言えるでしょう。

次回の英検シリーズは「英検1級のライティングで満点を取った時に気をつけたこと」をお送りする予定です。

それではまたお会いしましょう。