オミクロンが来ようが株を買う理由

新型コロナウィルスの変異型である「オミクロン」が世界的な流行を見せている中、米国での感染が確認されると、株価は急落しました。それでも株を買う理由はあるようです。

この記事を要約すると、市場関係者は先行きに強気の姿勢を崩していないということです。

運用会社の偉い人はその理由を市場に滞留するキャッシュの多さだと言います。

ヘネシー氏が何度も強調したのは、市場に滞留する「キャッシュ(現金)」の多さ。MMF(マネー・マネージメント・ファンド)残高は11月29日時点で4.6兆ドル(518兆円)に達する。MMFに預けられた待機資金が今後、株式に振り向けられるとみる。さらに米S&P500種株価指数の構成銘柄が抱える現金は合計7兆ドルを超え、自社株買いやM&A(合併・買収)の原資となる。

ダウ2日で1100ドル安 それでも株を買う理由(NY特急便): 日本経済新聞

オミクロンが大きな問題にはならないことが明確になれば、一気に買いが集まる可能性があることも指摘されています。

トレーダーたちはオプション取引などで下落リスクに備えつつも「オミクロンへの懸念が過大と判断した場合、相場上昇に参加できる状態」という。

強気派に共通しているのは、オミクロン型の感染拡大について比較的楽観的な見通しを持っていることだ。彼らの見方が正しいかどうか見極めは難しい。現時点で確実に言えるのは「買う理由」を探している投資家の多さだ。

ダウ2日で1100ドル安 それでも株を買う理由(NY特急便): 日本経済新聞

オミクロンだろうが、何だろうが、短期的には株価は急落しても少し時間が経てばきっと前のように株価は上がっていることでしょう。

オミクロン以外に利上げを心配する声もあります。

しかし、米国が利上げをしようとしているのは、株式市場が健全に戻りつつあるという証です。

長期的に見れば、ずっと利下げ状態が続いているどこかの国の株式市場より、米国の株式市場の方がよっぽど正常な状態に近づいていると言えます。

ここ数日の株式市場で気になるのは、株価の乱高下です。

イケる、となったら、急速に株価が上がり、あ、やっぱ微妙化かも、となると急速に下落する。その動きからも、チャンスあらば一気にいくぜ、という気概が感じ取れます。

昨年の3月の時より新型コロナウィルスについて多くのことが分かっています。

変異型を攻略する方法も当時よりたくさん分かっているはずです。

ということで、少し経てばまた株価はスルスルと上がっていって、あぁあれが絶好の買場だったんだね、また逃しちゃったよ、となることを期待します。

とはいえ、個人的には複雑な思いが交錯しています。

このタイミングで株価が下がるのは、2022年のNISAを仕込む上で有利だよね、という強がりな気持ちと、株価が下がるのはいつだって悲しいよ、という正直な気持ち。

どちらかと言えば、株価が下がって資産が減る方が勝っていますが、NISAで安く仕込めたらいいじゃないか、と言い聞かせて自分を慰めている。そんな心境です。

長期的に見ればどうってことはないと思うので、ここで狼狽せずに粛々と全米株の保有を続けるのが吉でしょう。