私は醤油をつけずに食べるのが好きです。寿司とか納豆とか、醤油なしで食べた方が美味しいと感じるタイプです。
醤油というかタレとかソースとかも当てはまります。
幼少の頃からお寿司に醤油をつけることに違和感を感じ生きてきました。
しかし、みんな醤油をつけて食べているので、しょうがないから醤油をつけて食べていました。
もちろん醤油をつけて食べても美味しいです。醤油があった方がよいネタもあります。
しかし、醤油をつけると醤油の味が全面にきてしまって、肝心の寿司の味がよくわからなくなってしまうじゃないか、と思っていました。
醤油に全部持ってかれたぁ。という気分になります。
中にはビシャビシャになるくらい醤油をつけるおじさんがいて、それは醤油の味しかしないだろう、おじさん!と心の中で思っていました。
醤油かけるならスポイトとかで一滴か二滴垂らして食べたい。
最近の醤油はそういう設計なので重宝しています。
醤油なしで食べると、醤油をつけるように指導されるし、醤油なしで食べると「え?」みたいな雰囲気になるので、醤油を仕方なくつける日々を送ってきました。
納豆もタレなしでそのまま混ぜずにブロックに分割してパクパク食べていたら不思議がられました。
こっちの方が食べやすいし、納豆の味がよく分かるんだけどな。。
このようなことが幼い私にとって精神的と負担となっていたのです。
しかし、今なら心置きなく自分の好きなように食事を楽しめます。
醤油をつけない寿司はホッとする。
気の置けない仲間たちと食事するときは念のため断りを入れることはあります。
「寿司に醤油かけないで食べるけど、気にしないでね、それが僕の流儀だから」
醤油をつけない寿司の食べ方があったっていい。
人と感覚が少しずれていてもいい。
それでより大きな満足感を得られるなら、そっちを選ぼう。
こういうスタンスを取れるようになってきました。
しかし、この習性はなんなのでしょうか。
私は食べ物の味が混ざるのがあまり好きではないようです。
例えばライスを食べている時はライスに集中したい。
ハンバーグを食べているときはハンバーグだけ。
マクドナルドのセットを食べている時もまずポテトを一気に全部食べてからハンバーガー。
なんならハンバーガーも分解して食べたい。
カレーもライスとカレーは別々に食べる。
お父さんにはおかずとご飯と一緒に食べなさい。と言われて育ちました。
しかし、それがどうしてもずっと嫌で、大人になっても苦手です。
いや、食べ物だけではなく、自分の行動自体も複数のことを同時にやるのが苦手というか、一つのことに集中したい、混ぜたくないと思ってしまうタイプです。
趣味の釣りもそうでした。
様々なジャンルを同時にやるのは嫌で、徹底的にルアー釣りをやって、それからヘラブナ釣りをやって、それから鯉釣りをする。みたいな。
そこで必要な知識やスキルを短期集中で習得していく。
私のライフスタイルに何か通じるものがあるような気がします。
ようやく最近になって、自分ってなんかこういう特性あるよね、というのが客観的に分析できるようになってきました。
子供の頃は、みんなと違ってちょっと心配。。というのはありましたが、最近は自分の身体が好きなようにさせてやろう。という気持ちを優先させています。
幼少の頃の私のように、なぜ寿司に醤油をつけなければならないのか?と自問することは大切です。
そこで醤油なしで寿司を食べてみる。
うまい。
となったらノー醤油人生を送る。
まずい。
となったら、醤油を認証する。
この繰り返しですね。
みんながやっているからやる。のではなく、既存の枠組みに疑問を持ち、実験を繰り返すことは大切なことだと思いました。