頭をよくするためにメタ認知を認知しよう

自分の頭をよくする研究をしていく中で、メタ認知が重要であることを学びました。

メタ認知とは、頭の中にもう一人の自分を住まわせて自分を分析させることだと理解しました。

本書よりメタ認知の定義を引用します。

メタ認知とは、認知についての認知、認知をより上位の観点からとらえたものと言えます。自分自身や他社の認知について考えたり理解したりすること、認知をもう一段上からとらえることを意味します。自分の頭の中にいて、冷静で客観的な判断をしてくれる「もう一人の自分」といったイメージを描いてみると少しわかりやすくなるかと思います。

メタ認知 あなたの頭はもっとよくなる (中公新書ラクレ)

「メタ認知」と言われると、何それ?となりますが、普段無意識のうちにメタ認知しているはずです。

例えば、ケンブリッジ英検が難しいと感じるのは、句動詞とイディオムの知識が足りていないからだ。これまでちゃんと学習したことはなかったから、まずはその知識を増やそう。と考える。

これもメタ認知です。あってますか?

レバレッジNISAで600万円を失って辛いが、だれもこんな経験をしたことはない。むしろこれは貴重な経験である。

いやいやそれはただの強がりではないか。自分のメンタルは大丈夫だろうか?

こう考えるのもメタ認知なのかもしれません。

だとすれば、ブログで日記を書くことでメタ認知しまくっているかもしれないと思いました。

メタ認知が頭の良さとどう関係してくるのか、という話ですが、新しい知能のとらえ方にはメタ認知を含む要素が取り入れられているそうです。

中でもスタンバーグのサクセスフル知能理論が気に入ったので紹介します。

①分析的知能

ものごとの本質や状況を的確に分析し判断する能力。これは、問題をきちんと把握する能力であり、問題解決や意思決定に役立つ。解決方法を発見したり、アイデアの質を判断したりするのに必要である。

②創造的知能

ある課題や状況に直面した時に、独創的な着想で行動の指針を見出す能力。これは、問題を新たにとらえなおす能力である。創造的知能は、いわゆる創造性よりも明確で限定的な概念である。

③実践的知能

分析的知能を日常生活において具体的にどう活用していくかを判断し、その方法を見出す能力。これは、日常的な賢さと言い換えることもできる。社会的知能もこの中に含まれる。

メタ認知 あなたの頭はもっとよくなる (中公新書ラクレ)

特に③の実践的知能でメタ認知が大きく関与すると考えられています。

どのような状況でどの知能を活用すべきかわかる。知能における自分の強みを活かし弱みを補う方法を理解する。

そのためにメタ認知を活用しなければなりません。

自分はサラリーマンをやっていると精神が崩壊するから、別のライフスタイルを歩むことに決めた。好きな語学を活かした情報発信をして、会社に依存しない生活を構築するのだ。

というのが実践的知能なのでしょう。きっと。

学校では、知能は通常、言語的・数学的推論能力のテストで定義され評価されるが、これは非常に限定的な知能のとらえ方である。一方、現実世界では、知能はテストでよい成績を収めるよりもはるかに多くのものを意味する。つまり、自分自身を理解し、自分を幸せにする方法や、他社とうまく折り合って現実世界の問題を解決する方法をしっていることこそ知能の高さを表している。

メタ認知 あなたの頭はもっとよくなる (中公新書ラクレ)

いかがでしたか。

メタ認知という言葉を聞いたことはあるけどよく知らないという方に本書をおすすめします。客観的に自分を見つめる=メタ認知は、自分が何か罠にハマっていないか確かめる際にも有効です。

頭をもっとよくするためにメタ認知を認知しましょう。