英検準1級のS-CBTのメリットと初受験した感想文

英検準1級のコンピュータ試験(S-CBT)を初めて受験してきたのでレポートを配信いたします。ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。

まず結論から

S-CBTのメリットとデメリット(個人の感想)

メリット

  • 受験会場を選べる
  • スケジュール調整しやすい
  • 1回で終わる
  • 人と話すより機械に話した方が私は楽
  • リスニングが序盤にあるので集中しやすい
  • リスニングのヘッドセットが有利
  • ライティングのタイピングが便利
  • 早く退出できる(時間節約)

デメリット

  • パソコン慣れはある程度必要
  • 人と話した方が楽な人もいる
  • スピーキングは周りの声が少し気になる
  • リスニングのマーク忘れに注意

感想

  • 従来型よりS-CBTの方がメリットがあると思う

これまでいろいろな英語の試験を受けてきましたが、大学受験をするみなさまにとって絶対に取っておきたい英語試験は英検準1級です。

そこで牛ブログでも英検準1級について有益な情報発信ができるよう新たにプロジェクトをローンチしました。

それが英検準1級プロジェクトです。

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今回はそのプロジェクトの一環として、初めてS-CBTという英検のコンピュータ試験を受けてきたのでご報告申し上げます。

英検S-CBT は、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングを1日で測ることができる試験です。英検(従来型)は一次試験、二次試験と2日間の試験です。

スピーキングはヘッドセットを装着し解答を録音する吹込み式です。
リーディング・リスニングは、PC(コンピューター)画面上でマウス操作することで解答していただきます。
ライティングはお申込み手続きの際に以下の2つの解答方式から選択することができます。
 ・筆記型:PC画面の問題を読み、手書きで解答用紙に記入していただきます。
 ・タイピング型:PC画面の問題を読み、キーボードで入力していただきます。

試験日程は土日がメインですが、平日も受験できる日があり、都合に合わせて受験ができるのが大きなメリットです。

検定料

2021年に今の形式のS-CBT試験に落ち着いたのでリリースされてからまだ1年位しか経っていない比較的新しい試験です。

従来型の英検と難易度は同じで、同様の級・スコアとして扱われます。

しかし、従来のペーパー型とコンピュータのS-CBTは問題は同じでも受験方式は異なるので自分がどちらが向いているか確認したうえで受験しましょう。

今回初めて受験してみて、S-CBTの方がメリットがあると思いました。

メリット

  • 受験会場を選べる
  • スケジュール調整しやすい
  • 1回で終わる
  • 人と話すより機械に話した方が私は楽
  • リスニングが序盤にあるので集中しやすい
  • リスニングのヘッドセットが有利
  • ライティングのタイピングが便利
  • 早く退出できる(時間節約)

デメリット

  • パソコン慣れはある程度必要
  • 人と話した方が楽な人もいる
  • スピーキングは周りの声が少し気になる
  • リスニングのマーク忘れに注意

ちなみにタイピングが苦手な人は紙で書く方式も選べますが、よほど苦手ではない限りタイピングにすべきだと思います。

今回初めて受験してみて、全体的にどんな感じだったかと気になったことを書いていきます。

私は9時受付開始の回に申し込みました。

5分前くらいに会場に到着しましたが、既に結構並んでおり、その多くは中学生~高校生位で主な受験者層は準2級~2級のようでした。

お父さんやお母さん付き添いの小学生くらいの子たちもいましたが、私のようなおじさんは一人も見当たりませんでした。だれかの付き添いかと思われたかもしれません。

受付時に注意すべき点は、受験票をちゃんと紙で出しておくこととヘルスチェックを済ませておくことです。

紙の受験票を忘れてめんどくさい感じになっている人がいたり、ヘルスチェックをやっておらず受付で戸惑う私のような人がいたりしました。

私の会場では3つの教室に分り振られ、級はバラバラでした。

教室では机の上にコンピュータが置かれ、それに仕切りがつけられているだけだったので、「え?そんな開放的?」と思いました。

このためスピーキングの声はいたるところから丸聞こえとなります。

着席後、配布された個人番号とパスワードを入力しログインして待機します。

開始時刻になると試験監督から注意点の説明があり、それが終わるとスピーキングの録音チェックをします。

Hello, how are you?

と言うように指示があるので、教室中がHello, how are you?で満たされ、その後にちゃんと自分の声が録音できたか確認します。

問題がなければそのままスピーキングテストへ進みます。

準1級では、最初のウォーミングアップで以下のような質問をされました。

  • How long have you studied English?
  • Why did you decide to take this test?

これは得点には入らないので適当に答えて、あぁこんな感じなのね、という感触をつかめばオーケーです。特に最初の質問は、ケンブリッジ英検で頻出の問題なので良い練習になりました。

それからスピーキングが始まります。

準1級は最初に1分間のナレーション準備時間がありますが、準2級と2級の準備時間は20秒なので周りから音読が聞こえてきます。準1級の受験生は少し気が散ってしまうかもしれません。

S-CBTのスピーキングのメリットは、時間が明確にわかることです。

画面に残り時間が表示されるのでペースを把握したり、回答の残り時間を確認したりする際に便利です。

特に準1級の4コマ漫画ナレーションは序盤飛ばしすぎると4コマ目で時間が大量に余って自爆することになるので、時間を確認できるのは大きなメリットです。

まぁそれでも時間が余りまくって失敗しますけどね。

No2以降の質問は最大二回まで聞き直しができますが、質問の聞き取りをすることがテストの成績にかかわることもあると説明がありました。

回答時間は質問が終わってからカウントダウンが始まるので、聞き直しにより回答時間が短くなるようなこともありません。

このように、スピーキングのメリットは、機械に対して吹き込むだけなので対策がしやすく、残り時間が可視化されるのでペース配分を調整しやすいことだと思いました。

一方で、スピーキングテストが人の場合では、よほどの場合でなければ話を途中で切られることはないだろうし、時間についてある程度のゆとりはありそうな気はします。

また、スピーカーの質問がゆっくりで日本人にとって聞き取りやすい場合もある(逆もある)のでそれがメリットになるかもしれません。

一つ謎なのは、コンピュータ試験のアティチュード(態度)はどのように測定されるのか、、ということです。結果がどうなっているか楽しみです。

次はリスニングです。

S-CBTのリスニングのメリットは、ヘッドセットが使えることと試験が序盤にあることです。リスニングは会場や席によって音が聞き取りにくいこともあるのでヘッドセットを使えるのは大きなメリットになります。

また、従来型試験では、リスニングが疲労度マックスの一番最後なので集中力が切れがちですが、序盤であればフレッシュな状態で試験を受けることができます。

特にリスニングは、集中力や疲労度が試験に反映されやすいテストなので、序盤に受けた方が結果がよくなるでしょう。

一方でデメリットは、一度マークし損なうと、それを後でマークしなおすのが困難な点です。もちろん後で前の問題に戻ることはできますが、次の音声が始まると勝手に今の問題に引き戻されてしまう設定になっているのが難点です。

このため、設問を回答した後に、前の問題に戻って回答をしようとすると、次の音声が始まって次の問題が自動的に表示され、前の問題がなかなかマークできない事態となりました。

やってみないとこの難しさはわからないと思いますが、要はマークをし損なうと結構大変ということは覚えておいてください。

最後は、リーディングとライティングです。

リーディングについてはコンピュータのメリットはほとんどないと思いますが、ライティングは先ほども書いた通り、タイピングが便利です。

文字数カウントがありコピー&ペーストも使えます。また、試験が終わった人から退室できるので試験時間を短縮することも可能です。従来型では一番最後にリスニング試験があるのでそれが終わらないと帰れません。

今回の試験では、語彙が10分、長文が30分、ライティングが15分位で終わったので35分程の時間を節約することができました。(スピーキングが15分ほどあるので実質20分の短縮)

いかがでしたか。

長くなってしまいましたが、初めてS-CBTを受験してとても勉強になりました。

英検のS-CBTは従来型と比較すると以下のメリットがあると思いました。

メリット

  • 受験会場を選べる
  • スケジュール調整しやすい
  • 1回で終わる
  • 人と話すより機械に話した方が私は楽
  • リスニングが序盤にあるので集中しやすい
  • リスニングのヘッドセットが有利
  • ライティングのタイピングが便利
  • 早く退出できる(時間節約)

結果は、5月31日に発表予定です。結果が分かり次第改めてご報告いたします。

また今度受験してみようと思います。