勤労者世帯の貯蓄と負債の平均と中央値を調べてみた

ニュースで一世帯あたりの平均貯金額が1880万円というのを見ましたが、勤労者世帯の貯金と負債はどのくらいなのか調べてみました。結果は、貯蓄平均が1457万円で中央値が833万円、負債平均が856万円、負債保有世帯のみの平均は1603万円、その中央値は1468万円でした。

勤労者世帯(二人以上の世帯に占める割合54.9%)についてみると、貯蓄現在高(平
均値)※1は1454万円で、前年に比べ76万円、5.5%の増加となり、貯蓄保有世帯の中央値は833万円(前年826万円)となっている。二人以上の世帯全体と比べると、平均値、貯蓄保有世帯の中央値共に低くなっている。

※1 貯蓄「0」世帯を含めた平均値

ちなみにこの中央値は貯蓄「0」世帯を除いた世帯を貯蓄現在高の低い方から順番に並べたときに、ちょうど中央に位置する世帯の貯蓄額で、貯蓄「0」世帯を含めると、784万円となります。

私がもし二人以上の世帯になれば、この上位8.5%にぎりぎり入れます。

では勤労者世帯における貯蓄の内訳についてみてみます。

  • 通貨性預貯金:521万円(35.8%)
  • 定期性預貯金:399万円(27.4%)
  • 生命保険など:293万円(20.2%)
  • 有価証券:198万円(13.6%)
  • 金融機関外:44万円(3.0%) 

では負債を見てみましょう。

勤労者世帯についてみると、負債現在高(平均値)※1は、856万円で、前年
に比べ5万円、0.6%の増加となっている。負債年収比(負債現在高の年間収入に対する比)をみると、114.3%と前年に比べ0.7ポイントの低下となっている。
負債保有世帯の割合は、53.4%で、前年に比べ0.9ポイントの低下となっている。
負債保有世帯に限ってみると、負債現在高(平均値)は、1603万円で、平均値を下回る世帯が53.0%を占めている。
※1 負債現在高が「0」の世帯を含めた平均値

勤労者世帯における負債の内訳についてみてみます。

  • 住宅・土地のための負債(92.4%)
  • 住宅・土地以外の負債 (5.0%)
  • 月賦・年賦(2.6%)

最後に貯蓄と負債の状況をまとめます。

(1) 世帯主が50歳未満の世帯では負債現在高が貯蓄現在高を上回る

純貯蓄額(貯蓄現在高-負債現在高)をみると、50歳以上の各年齢階級では貯蓄現在高が負債現在高を上回っており、60~69歳の世帯の純貯蓄額は2323万円と最も多くなっている。一方、50歳未満の世帯では、負債現在高が貯蓄現在高を上回っており、負債超過となっている。

(2) 負債保有世帯のうち負債超過額が最も多いのは世帯主が 40 歳未満の世帯

40歳未満の世帯について貯蓄現在高をみると、前年に比べ19万円、2.8%の増加となっている。
一方、負債現在高は前年に比べ166万円、7.7%の増加となり、負債現在高の約9割(94.6%)を占める住宅・土地のための負債は2183万円で、前年に比べ171万円、8.5%の増加となっている。  

以上から、世の中の40歳未満の人たちは私よりもレバレッジをかけていることが分かって励まされました。資産の一部を3倍レバレッジETFに投機しているだけの自分はまだ全然甘かったです。

このデータを読み込んでみるといろいろなことが分かるので面白いです。お時間があるときにみなさまもぜひ見てみてください。