早稲田の文学部と文化構想学部の英語がケンブリッジ英検対策に有効

早稲田の文学部と文化構想学部が気になっていたので英語の赤本を解いていたら、ケンブリッジ英検の問題形式に似ていたことに気がついたので報告します。

結論から言うと、FCEと同じくらいの難易度?(もちろん問題により異なる)で、読解が苦手な私にとっては良い練習問題になると思いました。

ご存じの方も多いとは思いますが、早稲田大学の文学部と文化構想学部の問題形式はほとんど同じです。

  1. 読解:空所補充(語句)
  2. 読解:内容一致
  3. 読解:空所補充(文)
  4. 会話文:空所補充
  5. 英作文:要約(4〜10語)

特におすすめなのが、大問3の文を空欄に補充する問題です。

受験生が一番苦労すると思われる問題ですが、これがケンブリッジ英検のCPEのPart6、CAEのPart7、FCEのPart6対策として非常に有効と感じました。

CPEとCAEは段落が1個丸ごと空いているのに対し、早稲田の問題は1文を埋めていく形なので、FCEと全く同じ形式と言って良いでしょう。

ケンブリッジ英検と同様に、使わない選択肢が一つ含まれており、そのあたりも抜かりありません。

早稲田の問題もなかなかチャレンジングで、CPEやCAEの方が難易度は高いとは思いますが、それでも良い練習にはなります。

特に解説をちゃんと読むと良いです。なぜなら、文を挿入する際のヒントを詳しく解説してくれていて、空欄の前後のどのような部分に着目すれば良いのかわかるからです。

ケンブリッジ英検の教材は、解答だけで解説がないものがほとんどです。このため、なぜその解答になるのか自分で想像するしかありません。いまだにわからない問題もあります。

赤本では、解説が詳しく書かれているので、解法を学ぶと言う点で役に立つでしょう。

文学部と文化構想学部の大問3はとても良い問題で一番やりがいがありますが、他の設問についても触れておきます。

大問1:ケンブリッジ英検のReadingのPart1で同様の問題が出題されています。しかし、ケンブリッジ英検の方が単語の組み合わせ(コロケーション)を問うものが多いのに対し、早稲田は主に単語の意味を問うものが多い印象です。ケンブリッジ英検の問題の方が独特なので、この対策が出来そうな入試問題を探すのは難しそうです。

大問2:オーソドックスな内容一致問題で、ケンブリッジ英検にも同様の形式があります。ただし、よくある形式なので文学部や文化構想学部に特有の問題というわけではありません。もちろんよい練習にはなります。

大問4:会話文の空欄補充ですが、句動詞やイディオムの知識が問われることがあります。難易度はそこまで高いものは出題されず、なんとなくで選べるものも多い印象でした。ただしケンブリッジ英検にも出題されそうな表現が出てくるので楽しいです。

大問5:これは長文を読んで、指定された書き出しの後に続く要約文を4〜10語で回答する問題です。本文と同じ3語以上の連続する語句は使用禁止で自分の言葉で書く必要があります。CPEのライティングで要約が求められるので、その練習にはなるかもしれません。

いかがでしたか。

このように、早稲田大学の文学部と文化構想学部の英語の問題は、ケンブリッジ英検の出題と形式が似ていることがわかりました。

難易度には差があるものの、特に文を挿入する問題は、学べることが多いと感じました。

ケンブリッジ英検の問題集は高いし、種類が少なく、解説が充実しているものは多くありません。

そこで、難関大学の入試問題がケンブリッジ英検の対策に役に立つかもしれません。今後も大学入試問題を分析して、ケンブリッジ英検に使えそうなものはないか研究していきたいと思います。