ケンブリッジ英検(CAE)を受検した感想(2023年9月9日)

ケンブリッジ英検のAdvanced(CAE)を受験してきたのでレポートを配信いたします。ご査収の程よろしくお願い申し上げます。

これまでのCAEの結果

CPEはこちら

CAEは5回目の受検になりました。過去の結果は以下の通りです。

1回目→2回目→3回目→4回目→(今回の希望)

  • Reading:184→190→182→195→(190)
  • UoE       :182→188→186→194→(195)
  • Writing   :190→183→177→190→(195)
  • Listening:157→186→182→184→(180)
  • Speaking:174→179→183→180→(175)
  • Total  :177→185→182→189→(187)

CPEはこんな感じです。

1回目→2回目→3回目→4回目→5回目

  • Reading :162→189→181→194→199
  • UoE        :173→211→207→203→226
  • Writing   :203→205→205→203→186
  • Listening:187→201→176→204→185
  • Speaking:180→198→196→199→204
  • Total        :179→201→193→200→200

感触としては、UoE、Wはまずまず、L、Rは微妙、Sは終わった、という感想です。

UoEやWは自分の答えが明確なので評価をつけやすく、LとRはいずれも選択肢が微妙で、Sは自分でもやばいと思いました。

以下、詳細をご報告申し上げます。

スケジュール

  • 9:00~10:30 Reading and Use of English
  • 10:45~12:15 Writing
  • 12:30~13:10 Listening 
  • 13:30~          Speaking

Reading and Use of English

このテストでは90分間でReadingとUse of Englsihの二種目が出題されます。

Reading

  • Part1 語句の選択:8点(8問×1点)
  • Part5 読解内容一致:12点(6問×2点)
  • Part6 多重マッチング:8点(4問×2点)
  • Part7 段落穴埋め:12点(6問×2点)
  • Part8 多重マッチング:10点(10問×1点)
  • 50点満点

UoE

  • Part2 語句穴埋め記述:8点(8問×1点)
  • Part3 派生語記述:8点(8問×1点)
  • Part4 書き換え記述:12点(6問×2点)
  • 28点満点

私の時間配分は、Part1〜4までを20分、Part5〜8を70分です。

私はPart5以降をPart5-6-8-7の順で解いています。

なぜなら、Part7はリーディングの中で一番難しいので、このパートに残り時間を全て使いたいからです。また、Part7で時間を使いすぎてそれよりも簡単なPart8での失点を防ぐ目的もあります。

Part7は下手をすると時間をかけたのに全然できないということが起こりえますが、Part8は時間さえあれば確実に点数を積み上げられます。

以上から、Part7を最後にやる戦法を採用していますが、時間に追われてPart7が全然ダメな感じになるので、結局何が良いのかわかりません。

今回はこの時間配分で行きましたが、やはり最後に回したPart7で時間がなくなり、その焦りで英文が頭に入らず、うまく行きませんでした。リーディングの成否はPart7の勘にかかっています。

Part1の語句の穴埋めは考えてもわかる問題ではないので、直感でテンポ良く選びます。このパートは運ゲーの部分が大きく、対策がかなり困難なように思えます。言葉と言葉の組み合わせに日頃から注意して、英語をたくさん読むしかないです。

ちなみに今回のPart1は前回やったPart1と選択肢に似たものが多くありました。ケンブリッジ英検は問題の使い回しはないとは思いますが、内容をちょっと変えて、選択肢は同じというのがあるのかもしれません。

前回答えになったものを一部メモしておいたのですが、重複するものが複数ありました。

Part2は語句の穴埋め記述問題ですが、全問埋められました(できたとは言っていない)。これは主に文法や語法が問われている問題で、大学入試レベルの文法や語法の難易度だとは思いますが、なかなかひらめかないこともあるので悔しい感じになるパートです。

しかし、公式問題集や練習問題で数をこなせばそこそこ慣れて、何が入るのかすぐにわかるようになります。

たまに句動詞やイディオムが問われることもありますが、文脈から何が入れば文が繋がるかを考えると解きやすくなります。

「答えは簡単な単語のはずだ」と落ち着いて取り組みましょう。

Part3は派生語の記述問題ですが、これは比較的得点しやすいパートだと思っています(もちろんできたとは言っていない)。

これも大学入試レベルの単語の派生語を正確に書けるようにしておけば問題ありませんが、ちょっと焦るようなスペルが出るので注意が必要です。

例えば、benefitをbeneficialにするような問題ですが、flawをflawlessなどのように、たまに否定の意味にしなければならないものもあります。

名詞を書くときには複数形にすべきかどうかも細心の注意を払いましょう。

Part4は書き換え問題ですが、これも大学入試の文法、構文、熟語の問題集をしっかりやればそこそこ得点が取れそうな気がします。

今回も全て書けましたが、一箇所わからない部分があったのと、一部失点はありそうな気がします。

何も考えずにやっているとつい制限語数(3〜6語)を超えてしまうことがあるので注意が必要です。

Part5以降のリーディングについては、Part7以外はまずまずの手応えでしたが、Part7は全然ダメでした。

これについては以前からの課題で、最近も特に対策はしていなかったので、今後取り組もうと思います。

Writing

あまり内容を書いてはいけないようなのでわからないようにぼかしますが、、

必修問題

「語学学習者として成功するために重要な要素は何か」

以下から二つ選び、どちらの方がより重要かを論じなさい。

  • Motivation
  • age
  • Personality

選択問題

「Englandからやって来る友人にholiday workのアドバイスをする」

メールしました。

それぞれ45分ずつくらいでうまく配分できました。

前半のエッセイは、PersonalityとMotivationを選びました。

言語学習には継続的な学習は不可欠だが、この二つの性質はそれを手助けしてくれる点で重要。

しかし、Personalityは言語学習に不利に働く要素もあるだろうし、その影響も複雑で、自分でコントロールできない。

一方、Motivationは自分に合った目標を見つけて、ある程度自分でコントロールできる部分もあるので、Motivationの方が大事な気がする、多分。みたいなことを書きました。

後半はストーリーとキャラクター設定を勝手にして、質問されたこと全て的確に応えることに注意しました。友人へのメールなので、語彙は難しいものを使わず、文法もシンプルに書きました。

手書きだと後の手直しがめんどくさいので、直したいところがあると「うわぁ、だるいわぁ」となりますが、まぁ試験なのでこだわり過ぎず、そこそこの作品を二つ仕上げることの方が大切かと存じます。

また、ライティングには下書き用の紙が配られますが、私はこれをほとんど使いません。ポイントを箇条書きにするか、怪しいスペルを試し書きする程度です。

個人的な感想ですが、全て下書きしてからそれを写すのはやめておくべきです。なぜならそれをやると時間がなくなるからです。

間違えたり、直したりしたかったら、線を引いてその下に書き直すという形で、私はガンガンやってしまっています。その方が結果として時間にゆとりができて良いです。

Listening

リスニングはいつも通り手応えがなかったです。内容はそこそこ聞き取れているはずなのに該当する選択肢が4つ中3つあったり、1つもなかったりで困りました。まぁいつものことです。

今回はPart1の一番最初の人たちがめちゃくちゃ早口だったのと、独特なイントネーションだったのでさっぱりわからず、狼狽しました。

あれはイギリスのバリエーションの一つなのか、またはインド系なのか、、

ケンブリッジ英検の難しさの一つはスピーカーのバリエーションですが、それに緩急をつけられたら手も足も出ません。山本由伸かと思いました。

私のケンブリッジ英検史上最速リスニングを観測し、私の未熟さを改めて認識いたしました。

それ以降もいつも通り簡単ではなく、全体的には自信はありません。まぁ大体いつもこんな感じで180点台は来るので、そのくらいの点数になるとは思いますが、測定不能が出てもおかしくはない手応えでした。

Speaking

今回から面接官との距離が近くなりました。

今までは感染対策のためか面接官との距離があったのです。

面接官のクリスはめちゃくちゃでかいので、圧が半端ではありません。それもパフォーマンスに影響を及ぼした可能性があります(言い訳)。

最近のスピーキングでは積極的に行く方式を採用していたのですが、久々に石化しました。完全に地蔵でした。

というか、CAEの写真を見て答える問題はめちゃくちゃむずくないですか。かなり抽象的な問いなので自分でアイデアをすぐに無理やり作らないと地蔵まっしぐらです。

どんなこと聞かれてもとりあえず英語で答える練習をしなきゃダメですね。

最後の質問も「発明」に関する意見を問うもので劇ムズでした。

個人的な感想ですが、スピーキングはCAEよりCPEの方がやりやすい印象を持っています。パートナーと協力する部分が多いし、2分スピーチも大変ですが、自由度が比較的高いからです。

私の場合、CAEのスピーキングスコアはいつも180点スレスレですが、CPEは200点前後です。

このようにCAEとCPEのスピーキングスコアは一致しないことが多いです。というか、全体的に言って一致しないですね。CAEで高得点を取る方が圧倒的に難しいと思っています。

簡単ですが、報告は以上です。

受検されたみなさんはいかがでしたか。

4種目を一気にやるのは大変だし、いつも受検前は逃げ出したくなるのですが、結果はどうであれ、テストを受けたら色々わかることがあるので、受ける価値はあります。

ここまでくるとなかなか右肩上がりにスコアは伸びませんが、一つでもよくなったところがあったらオーケーくらいな感じに捉えましょう。

ケンブリッジ英検を受けると毎回自分の未熟さを思い知らされます。

帰りの電車の中で「あぁぁぁぁぁー!」と発狂したくなる衝動をいつも抑えながら、帰宅の途についてます。

それも語学学習に大切なPersonalityで、Motivationに繋がるということにしておきましょう。

今後も試験対策はほどほどにして、ゆるく英語を勉強していきます。

そして、遠い将来にケンブリッジ英検で高得点を取れるようになったらいいなと思います。

今回の結果は10月19日発表となっていますが、私の予想では10月10日くらいです。

ケンブリッジ英検に興味がある方は以下に関連記事をまとめているのでご覧ください。無料です。(お金をくれる方はくれてももちろん構いません)

それではまたお会いしましょう。