ケンブリッジ英検のUse of English(UoE)対策ができる大学受験用のおすすめの参考書

ケンブリッジ英検にはUse of English(UoE)と呼ばれる文法や語彙知識を問う記述問題がありますが、この基礎固めができる大学受験用の参考書を紹介します。(FCE〜CPEを想定)

結論から言うと大学入試英語頻出問題総演習 (即戦ゼミ) 最新六訂版です。

略して、英頻です。

Use of Englsihはリーディング問題のPart2、3、4でそれぞれ以下のような問題形式です。

  • Part2:空所に適切な語を記述する問題
  • Part3:語幹から適切に変化させて答える問題
  • part4:与えられた単語を変化させずに用いて、導入文と同じ意味になるように3 - 8 語で文章を書き換える問題

問題を見たことがない方はぜひサンプル問題を見てみてください。

文法や語彙の記述問題は、英語の試験ではあまり見られず、非常に独特だなと思っていました。

この形式が苦手な人もいれば、得意な方もいらっしゃると思います。

私は決して得意とはいえませんが、他の技能に比べればマシなのがこのUoEです。

  • UoEのスコア(230点満点):173→211→207→203→226→218

  • UoEのスコア(210点満点):182→188→186→194→196→210

最初は難しいなぁ、と感じていたのですが、なんかこの形式は、ひと昔前の文法の参考書に出てきたものとよく似ているな、と思いました。

高校の時に使っていた参考書にこんな問題よく出てきたような気がする。

あの参考書が完璧になっていれば、結構UoEの問題解けるんじゃないか、と。

その参考書がこれです。

あまりにも気になったので最新のものを購入してパラパラめくってみましたが、これはUoE対策に最適な参考書だと改めて思いました。

この参考書は少し時代遅れなのかもしれませんが、今時珍しく重要構文や熟語をかっこに直接記述させたり、同じ意味になるように書き換えをさせたりする形式の参考書です。

もちろん全ての問題がUoE対策になるわけではありませんが、使えそうな問題がたくさんあったので、いくつか紹介します。

本書の構成は以下のとおりです。

  • 第1章 重要構文の問題
  • 第2章 重要イディオムの問題
  • 第3章 文法・語法の問題
  • 第4章 口語表現の問題
  • 第5章 語いの問題
  • 第6章 発音・アクセントの問題

まず第1章は、重要構文の問題です。

日本文と英文があり、英文の一部が空欄になっていて、これを埋める問題形式です。

日本語がヒントになりますが、英文を見ただけでパッと何が入るかひらめくような訓練をするのが有効と思われます(もちろん日本語を見ないとどうしようもないものもある)。

並び替えや和訳の問題がありますが、これはスルーでよいでしょう。ただし、いろいろな文の形や構文をインプットするのに有効です。

Part4の書き換え文対策としては、P72〜⑦、P98〜⑧、P104〜⑨の問題が最適です。

⑦は、2文一組または3文一組の英文が全て同じ意味になるように空欄に適する語を記述する練習問題です。

⑧は、<   >内の指示に従って書き換える問題です。例えば、<Noで始めて>などです。

⑨は、上下の文が同じ意味になるように、下線の部分を補う問題です。

これらの問題はPart4の基礎練習に最適です。こういう問題集は最近見なくなりましたね。

今回は主にCAEやCPEのUoEを想定していますが、この参考書レベルに出てくる書き換えが実際に出題されています。

ちなみに、Part4の配点は1問あたり2点で、2つあるポイントのうち1つが書けていれば1点を取れます。

この参考書をやって、文章書き換えのパターンをたくさんストックしておくことで、知識不足があってもなんとか2点中1点をもぎ取れる可能性が高まります。

もちろん、これだけでは完璧にはなりませんが、UoEが苦手という方はこの参考書に出てくるような書き換えパターンに慣れていない可能性があるので参考にしてみてください。

今見てみても、ケンブリッジ英検で似たような書き換え問題出てたな、と思うものがいくつもありました。

次に、第2章の重要イディオムの問題です。

これも熟語の一部が空欄になっているのでそれを埋める問題です。

見たら意味がわかるというだけでなく、熟語の一部が抜けていたときに何が入るか即答できる状態にしたいです。

UoEはそこを攻めてきます。これがすぐに閃かないと序盤にモヤモヤして時間を奪われます。

超基本だと思われる熟語がPart2で出題されることがあるのですが、これが意外にわからないものです。

もちろんこれは私のレベルが低いからなのですが、答え見て、うわぁ、、、超簡単なやつやないか、みたいになることが結構ありました。

だから、前後の語の組み合わせから何が入りそうか、すぐに思いつくくらい熟語に親しんでおかないといけません。

第3章の文法語法の問題は、直接的には関係なさそうなパートに思えます。

しかし、この知識がPart2の空欄補充問題に出題されることもあるので、文法が苦手な人はざっと見ておいた方が良いでしょう。

第4章の口語表現の問題はほぼスルーで大丈夫そうです。

第5章の語彙問題もPart3の対策に結構使えます。

Part3は、語幹から適切に変化させて答える問題、要は派生語に関する問題です。

このパートは比較的点が取りやすい問題だと思いますが、気をつけないと結構スペルミスやらかしてしまう問題でもあります。別の品詞がなかなか思いつかない、と言うこともあるでしょう。

どの品詞にするかはわかるんだけど、この単語で動詞ってあったっけ、みたいな。

例えば、certainが与えられて、文脈的にこれを動詞にしなければならないのはわかるけど、え?みたいなことが起こるわけです。

そこで、第5章の語彙の問題が役に立ちます。

例えばP264の⑤では「次の各語に接頭辞を加えてその反対の意味の語を書きなさい」とか「次の各語の動詞形(形容詞形、名詞形)を書きなさい」とか結構派生語に関する問題が掲載されていて感動しました。

そんなんわかってるよ、と思いつつ、微妙なスペルミスをやらかしてしまう単語もあるので、とても良い練習になります。

ということで、大学入試英語頻出問題総演習 (即戦ゼミ) 最新六訂版はケンブリッジ英検のUoE対策の基礎固めに最適な問題集だと思いました。

もちろんこれだけでは十分ではなく、本書に載っていない句動詞やイディオムの知識が問われるものもあります。

それは以下のようなテキストでインプットしつつ、練習用のテキストで演習するのが良いでしょう。

Part4などでは句動詞やコロケーションの知識を問うものが一部あります。

このような専用の練習問題もありますが、私は持っているだけでほとんどできていません。

ということで、ケンブリッジ英検のUoE対策として、日本語の参考書をお求めの方はぜひ参考にしてみてください。

引き続きケンブリッジ英検の教材研究もしていきたいと思います。